ソフトバンクが配当を据え置いたことを取り上げた記事。
「孫社長は長年無配だった米マイクロソフトの例を引きながら、「株価を上げることで株主に還元したい」と強調。」
マイクロソフトは巨額の利益を上げながら無配を続けたケースですが、そもそもソフトバンクには配当の原資となる利益があるのでしょうか。
6月22日に公表された同社の2007年3月期有報をみると、連結ベースの利益剰余金は、マイナスの1922億円(含み益である評価差額と相殺してもマイナス)です。配当可能額のもととなる単独ベースではプラスですが、249億円(ドル換算すると約2億ドル)しかありません。
ソフトバンクの有価証券報告書
2006年米マイクロソフト社アニュアルレポート
これをみると、マイクロソフトは2005年に369億ドル(その年の純利益の約3倍)の配当を行っていることもあり、2006年の留保利益はマイナスですが、2004年度末時点では、184億ドル貯まっていました。
最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事