エフエム東京が、不正会計発覚のため遅れていた2019年3月期の決算を発表したという記事。デジタルラジオ放送からの撤退で、特別損失101億円を計上したそうです。
「i―dioは、音質がよく、映像も見られるデジタルラジオ。官民ファンドの産業革新投資機構などの支援を受け、16年から東京、大阪など大都市で放送を始め、19年4月の段階で全国7地域で放送していたが、専用端末が市販されていないなど不振にあえいでいた。総事業費は、設備投資や番組制作も含めて150億円に上るというが、回収不能になる見通しだ。」
会社は、官民ファンドが負うべき損失まで負わされないようにすべきでしょう。
連結外しなどせず、早く赤字を表面化させていれば、撤退の意思決定ももっと早くできたのかもしれません。
エフエム東京、デジタルラジオ事業から撤退
前期83億円の赤字 不正会計で過去の決算訂正(日経)
「エフエム東京(東京・千代田)は8日、赤字が続いていたデジタルで放送するラジオ事業「i-dio」から撤退すると発表した。同社はi-dioで生じた赤字を隠すため、損失を抱えた子会社を連結決算から外す不正会計が発覚。デジタル放送事業の再建策を模索していた。」
過年度決算の訂正も行っています。
「不正会計の対象となった17年3月期と18年3月期の連結決算も訂正した。純利益は17年3月期が6億2300万円から5億6400万円に、18年3月期は5億1900万円から3億7100万円に下方修正した。」
プレスリリース(エフエム東京)(←決算書はこちらから)
株式会社ジャパンマルチメディア放送:
株式会社エフエム東京を中核として設立されたマルチメディア配信プラットフォームを担うBIC株式会社への出資を決定(2014年)(INCJ)
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