日本カストディ銀前社長不正、問題ある外注案件を複数確認-第三者委
日本カストディ銀行が、前社長の不正疑惑についての調査報告書を公表したという記事。
金融庁からだめ出しをされて(→当サイトの関連記事)、再調査していたようです。
「報告書では、システム発注などの外部委託案件で、前社長の潜在的な利益相反の可能性のある契約について取締役会での報告・議論がなかったことや、委託先選定の比較検討や再委託先のモニタリングが不十分であったことなど、外部委託管理の仕組みに脆弱(ぜいじゃく)性があったと認定した。」
不正はあったのかなかったのか、はっきりしません。手続きや「仕組み」の問題に限定しているようです。
株主にも...
「金融庁はCBJのほか、同行の監督管理について筆頭株主である三井住友THに対しても報告命令を出しており、今後さらなる行政処分に発展するかも焦点となる。」
「複数の関係者によると、三井住友THなど主要株主は再発防止のために、現在の監査役設置会社となっているCBJを監査等委員会設置会社に移行させ、ガバナンスの強化を図る方針だ。社外取締役を過半数に増やすほか、独立社外取締役を中心とした監査等委員会を設けて取締役の選解任や報酬について意見を言えるようにする。」
ガバナンス検証第三者委員会の調査・検証報告書受領について(日本カストディ銀行)(PDFファイル)(全140ページの報告書へのリンクが掲載されています。50ページ強の概要版もあります。)
報告書概要版をみると、「ガバナンス及び企業風土に関連する問題が顕著に表れていると当委員会が判断した外部委託案件」が3ページにわたって記載されています。
その最初の方。
これら案件に関しては、結局、未遂だったということなのでしょうか。