「ユーフォーテーブル」というアニメ制作会社とその社長(50歳)が、東京国税局査察部から脱税容疑で告発されたという記事。
脱税の手口は、アニメ制作とは関係なさそうな、原始的なものです。
「運営する飲食店の売り上げを少なく見せかけるなどして約4億4600万円の所得を隠し、計約1億4千万円を脱税した疑いが持たれている。
関係者によると、同社は手がけたアニメを題材としたカフェやレストランを各地に展開。このうち東京と大阪の計4店舗の売り上げについて、××社長が経理担当者に帳簿を改ざんさせる方法で、2015、17、18年の各期3年間で計約4億4600万円分の売り上げを申告せず、法人税約1億1千万円を脱税した疑いが持たれている。また、申告しなかった売り上げにかかる消費税約2900万円を脱税した疑いもある。」
除外していた売上は、社長が現金のまま保管していたそうです。
「昨年3月に東京国税局が自宅を家宅捜索したところ、金庫などから現金約3億円が見つかったという。」
【「鬼滅の刃」アニメ会社脱税告発】カフェでグッズ販売の売上も銀行入金せず「社長が現金保管」(週刊文春)
「カフェで働くアルバイトたちは、作品のファンで働いている人がほとんどで、時給は少し前までは最低賃金で交通費もなし。給料日に現金手渡しでした。一昨年の秋までは社員の給料も現金手渡し。『日雇いのアニメーターもいるから、現金のやり取りの方がいいの!』と経理を一手に任されている××さんの奥さんに突っぱねられていた。
今思うと、きちんとした給料明細もなく、振込み記録も残らない。給料処理もきちんとなされていたのかと不安です」(前出・ユーフォーテーブル関係者)」
「「徳島で年2回行われるイベント『マチ★アソビ』でのグッズや飲食の会計は、現金のみ。その売り上げはまとめて封筒に入れ、徳島のカフェの金庫に入れるそうです。昨年担当者がその金庫を開けると、数年間の売り上げの封筒が開かれた様子もなく、そのまま放置。合計は1000万円を超えていたそうです。
カフェで販売されているグッズについては、在庫や発注数を誰も正確に把握していないという“どんぶり勘定”なのです。在庫が減ってきたら追加発注する。どれだけ売れて、どれだけ儲かっているのかは誰も知らない」(同前)」
「「各店舗ではレジで売り上げ金額を把握していたのですが、今年1月に入ってから、突然レジで売り上げ金額が見られないようになったそうです。××社長がロックをかけてしまったのです。社長は『情報漏えいが怖いから』と説明していました」(同前)」
あえてずさんな処理を続けていたようにも見えます。
東京国税局による告発について(ユーフォーテーブル)
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