神社庁幹部による約3000万円の「横領」が発覚
横領したのは神道政治連盟・打田会長の親族
神社本庁の傘下組織の幹部が約3000万円を横領していたという記事。
「全国8万社の神社を包括する神社本庁の傘下組織である東京都神社庁(小野貴嗣庁長)の幹部(記事の中ではM氏)が、複数年にわたって神社庁の口座などから約3000万円を自身の口座に移し、生活費や競馬代として使っていたことがわかった。この幹部は1月に東京都神社庁を解雇されている。」
「発覚後、M氏が東京都神社庁に提出した「事情説明書」によると、生活資金がままならなくなり、「借入だと勝手に考え資金の流用を繰り返してしまいました」としている。妻との不和によるストレスで競馬に費消した旨も書かれている。」
一番罰当たりだ感じたところは...
「だが、2023年に入るとM氏の別の横領も明るみに出る。3月には、新たに630万円が東京都神職教誨師会の口座に移された後、引き出されていたことが発覚した。教誨師(きょうかいし)とは、刑務所などで受刑者に精神的、宗教的な教えを説き、二度と罪を犯さぬよう教えを説く者のことで、M氏は東京都神職教誨師会の事務局長を務めていた。
5月11日の役員会では、さらに約600万円が神職教誨師会の口座から引き出されていたことが確認されたが、損害を被ったのが神社庁か神職教誨師会かははっきりしていない。」
警察に被害届けを出すと決めるまでに5カ月もかかっており、横領事件への対応が生ぬるいようですが、その背景には、上部組織である神社本庁で起きている内紛があるそうです。
横領の調査も不十分なようです。
「M氏による横領の調査を担っている弁護士は「総長をめぐる裁判」において田中氏側の代理人であるだけでなく東京都神社庁の顧問弁護士でもあり、さらにはM氏個人と親しい間柄にあることが神社庁内では公然の事実だからだ。」
「企業や団体で不祥事が発覚すれば、利害関係のない外部の弁護士や会計士が調査を担うのが通例だ。M氏と親しい弁護士が調査をしていて横領の真相は明らかになるのか。関係者の間では疑念が渦巻いている。」