カラ売り投資会社からあやしい関連当事者取引などを指摘されているインドのアダニグループの会社の監査人を、デロイトが退任するという記事。
「関係者の1人によれば、大手会計事務所デロイトのインド部門デロイト・ハスキンズ・アンド・セルズは、アダニ・ポーツ・アンド・スペシャル・エコノミック・ゾーンに対し辞任の意向を伝えた。数日以内に正式に発表される見通しだという。関係者らは、慎重さが求められる事案だとして匿名を条件に語った。
デロイト・ハスキンズ・アンド・セルズは5月、アダニ・ポーツによる3事業体との取引について懸念を表明。アダニ・ポーツは関係のない事業体だとしたが、デロイトは当時、実際に無関係だと確認することができず、アダニ・ポーツが現地の法律を完全に順守しているか判断できなかった。」
懸念を表明というのは、具体的には、限定付意見のことです。
関連当事者取引疑惑が解消され、無限定意見を表明できる見通しがなければ、退任せざるを得ないでしょう。
後任は決まっているそうです。
「関係者の1人によると、BDOインディアの監査部門MSKA・アンド・アソシエーツがデロイト・ハスキンズ・アンド・セルズに代わって監査法人を務める可能性がある。」