国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)のボード・メンバー、小森氏へのインタビュー記事。
日本企業の情報開示について。
「...日本のものづくり企業は計画を実行できなかった場合のリスクを考え過ぎて、戦略的シナリオの開示などに消極的な印象だ。投資家は、どんなビジネスにもリスクが存在することは理解している。企業が投資家と同じ目線でリスクを的確に把握していることが伝われば評価のポイントになる。
情報開示は企業価値向上の重要な手段であるが、コストも手間もかかる。だからこそ、経営トップがリーダーシップを発揮し、社内外のリソースをフルに使ってビジネスの可能性やリスクについて徹底的に議論し、情報開示の質を高めることが不可欠だ。そのうえで、投資家との対話を通じて彼らのニーズと自社に足りない部分を把握できれば、事業発展の可能性がさらに広がる。情報開示が目的に終わってしまってはいけない。」
ISSBの公開草案の特徴や、現在の検討状況などについてもふれています。