ユーシン(東証1部上場)が、2019年1~3月期決算の発表を6月中旬へと延期するという記事。タイの子会社で会計不正があったようです。
「タイの子会社で2012年11月期以降、売上原価が実際より小さくなっている可能性が判明。第三者を含む調査委員会による結果などが出るまでに一定の時間を要するため、延期する。」
ユーシンはミネベアの子会社になったばかりです。
ミネベアミツミ、ユーシンの連結子会社化を完了 売上高1兆円超に(信濃毎日)
「ミネベアミツミ(北佐久郡御代田町)は11日、同じ東証1部上場で自動車部品製造のユーシン(東京)に対する株式公開買い付け(TOB)が成立し、10日付で連結子会社になったと発表した。両社の連結売上高を合計すると1兆円を超え、県内ではセイコーエプソン(諏訪市)に続く売上高1兆円規模の企業グループが誕生した。
連結売上高はミネベアミツミが2018年3月期で8791億円余、ユーシンが18年12月期で1485億円余。」
2019 年 12 月期第1四半期決算発表の延期及び調査委員会の設置に関するお知らせ(ユーシン)(PDFファイル)
「当社の連結子会社である U-SHIN (THAILAND) CO., LTD.(タイ ラヨーン県)に関し、2019 年 12 月期第1四半期末の実地棚卸の際の社内調査により、2012 年 11 月期以降において棚卸資産が過大となり売上原価が過小となっている可能性があることが判明いたしました(金額精査中ですが、現在のところ累計額約 10 億円と推定されます)。今後の第三者を含む調査委員会による調査、会計監査人による追加的監査手続等に一定の時間を要するため、2019 年 12 月期第1四半期決算短信の開示を延期いたします。」
ミネベアの子会社になったのが4月ですから、ミネベアの2019年3月期の決算には、直接の影響はなさそうです。
ユーシンの方は、2018年12月期の純資産が約270億円ですから、(「累計」をBSへの影響と解すると)10億円の影響というのはそれなりに大きなもので、過年度修正が必要なレベルだと思われます。監査人は大手監査法人ですが、海外子会社は手続が手薄だったのでしょうか。
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