日経の「AI時代のサムライ業」という特集の第2回では、士業が、AIにはできない仕事としてコンサルを指向しているという内容の記事が出ており、その中で、トーマツ出身の会計士の人が「経営心理士」(引用されているコメントによると「自分や従業員、顧客の心理や感情を学び、事業の成功につなげる民間資格」)というビジネスを立ち上げ、士業の受講者を集めているという話が紹介されていました。
独学で心理学を学び、数年でこの民間資格ビジネスを創設したという行動力は立派ですし、多くの受講者が集まるというのも受講料(取得コースは70万円程度かかるそうです)に見合う価値を資格に見いだしているからなのでしょう。
しかし、70万円という費用は、ちょっと敬遠したくなる金額です。手軽に本でも読んで済ませようと探してみましたが、例えば、この本がよさそうです。
![]() | 影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく ロバート・B・チャルディーニ Robert B. Cialdini Ph.D 岩田 佳代子 SBクリエイティブ 2013-12-14 by G-Tools |
(宣伝文より)
「長年、たくみな営業マンの被害者だった心理学者の筆者が、承諾誘導のプロの世界にみずから飛び込み彼らのテクニックを観察した結果、それらの多くは心理学の原理に基づく6つのカテゴリー――「恩義」、「整合性」、「社会的な証明」、「好意」、「権威」、「希少性」――に分類できることに気がついた。
説得のプロたちはどのようにこれらの原理を利用し、消費者から「イエス」の言葉を引き出すのだろうか?
わかり易いエピソードや多くの実験例からその仕組みを解き明かします。」