東証1部上場の帝国電機製作所が、中国グループ会社の不適切会計処理の問題で、会長の会長職を解いたという記事。取締役には残るそうです。
「ポンプ製造の帝国電機製作所(兵庫県たつの市)は15日、中国グループ会社の不適切会計処理の問題で、宮地國雄取締役会長の会長職を14日付で解いたと発表した。取締役には残る。」
ほかの役員も含めて、報酬の返上も行うそうです。
これに先立ち、有報などの訂正報告書を出しています。
帝国電機製作所、過去5年半の決算訂正 グループ会社の不明瞭取引で(神戸新聞)
「グループ会社で営業対価の支払いを巡る不明瞭な取引などに伴い、税負担が新たに生じるため。
同社によると、決算内容を訂正したのは2014年3月期から18年9月中間期まで。影響額は営業利益で計2億3500万円、純利益は計5億8600万円。売上高は過少申告があったことから、計1億7500万円上振れするという。」
不正そのものというより、現地での追加的税負担で大きな影響が出たようです。
過年度の有価証券報告書等の訂正報告書の提出及び過年度の決算短信等の訂正に関するお知らせ (帝国電機製作所)(PDFファイル)
「決算訂正の主な内容は以下のとおりです。
① 架空の仕入れ計上額及び架空の従業員への賞与等の支払い額を「売上原価」の外注費や給与賞与から「販売費及び一般管理費」の給与賞与へ振替処理をいたしました。
② 架空の仕入れ計上額に対して、想定し得る追加納付増値税額を「販売費及び一般管理費」に雑費として費用計上いたしました。
③ 架空の従業員への賞与等の支払額に対して、想定し得る追加納付個人所得税(源泉税)額を「販売費及び一般管理費」に給与賞与として費用計上いたしました。
④ 架空の仕入れ計上額及び架空の従業員への賞与等の支払額に対して、想定し得る追加納付企業所得税額を法人税等として費用計上いたしました。
⑤ 売上の過不足を適切に処理することに伴い、「売上高」及び「売上原価」等の金額を修正いたしました。」
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平成31年3月期第2四半期では、純資産への影響額は718,069千円となっています。
社内調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ(帝国電機製作所)(PDFファイル)