社内調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ(PDFファイル)
工藤建設(東証スタンダード)のプレスリリース(2025年2月4日)。
当社が受注した工事で判明した不適切な原価管理について、事実関係の調査等を進めていた社内調査委員会より調査報告書を受領したとのことです。
調査結果により、不適正な原価管理による重要な影響の及ぶ過年度の財務諸表及び連結財務諸表の修正を行うそうです。
影響額は、2024年6月期が約46百万円です(完成工事総利益で)。
70ページ弱の報告書も添付されています。
「調査に至る経緯」によると、会社が工事原価の検証を行う過程で、原価過少計上や原価の付替えの事案がみつかり、監査室による調査でも、更に別の工事においても付替えを行っていることが判明し、社内調査委員会の設置を決めたそうです。
目次の一部。
影響額として集計するとすごく大きいというほどでもなさそうですが、事案を読むと、けっこう派手な動きがあったようです。生々しい書類(下請け業者に対して支払を約束したようなもの)の写しも掲載されています。工事が予定どおり進捗せず、下請け業者の下請けが逃亡するという事件まで起こったようです。目次にあるキックバックは、一応なかったという結論のようです。