エスバイエルの売上高前倒し計上問題の記事。追加調査の結果、調査対象の02年度~05年度の4年間で計32戸、約7億4800万円の売り上げが前倒しされていたとのことです。
7億円というとそこそこの金額ですが「物件の内訳は、02年度下半期に3件、03年度上半期に8件、同下半期に2件、04年度上半期に9件、同下半期に7件、05年度上半期に3件」ということですから、年度ごとに見ると、一番多い04年上半期でも2億円程度(前倒し売上金額から逆算)、粗利が2割としても4千万円程度です。また、IXIや加ト吉のように、まったくの架空取引を売り上げ計上していたわけではなく、実在している受注について売り上げ計上が早すぎたというありがちな不正であり、不正には違いはないが悪質度は低いと思います。
もっとも、「朝日新聞の取材に対しエス社の元幹部は「4年間分を調べて、これだけというのは信じがたい」と話している」そうです。監査人は、会社の調査を信じてよいのか、難しい判断を迫られることになります。マスコミがあやしいと言っているからといって、不適正や意見不表明を出せるわけでもありません。
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