ASBJのICOトークンの発行・保有に係る会計処理に関する論点整理に対し、日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)という団体が意見を提出したという記事。いくつかの大手監査法人も準会員になっている団体のようです。
「JCBAはICOトークンの会計基準の開発について「現時点において速やかに基準開発に着手すべきである」と意見した。その理由は「ICO トークンの発行が技術上可能でありかつ法制度の整備が進んだ環境において、会計基準が開発されないことで事業者の意思決定に支障をきたす状況を手遅れになる前に速やかに解消することが、我が国の経済および資本市場を発展させるためには必須である」としている。
また「トークンの発行者における発行時の会計処理」については、「トークンの複合的な性質による現在価値を測定するためのエビデンス及び測定モデルが確立されていないこと、必ずしも等価交換が成立していると判断できない事象/取引が存在していることから、発行時に利益を計上するケースは生じ得ると考えられる」と意見した。」
トークンを発行するだけで発行者は利益計上できるというような会計基準を、よく検討しないで決定したらどうなるのか...。ASBJが、基準案をいきなり出すのではなく、論点整理から入ったというのは、慎重に進めるべきと考えているのでしょう。
ASBJ ICO トークンの発行及び保有に係る会計処理に関する論点の整理への意見提出について(日本暗号資産ビジネス協会)
日本暗号資産ビジネス協会、トークン発行における会計・税務上の課題を指摘(gamebiz)
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6月11日の日経読書欄で取り上げていました。
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同上