昔母がしていたように、前の晩から水につけて、固い皮を柔らかくしてから皮を剥いて、渋皮も剥いて、さらに灰汁抜きのため水に浸して。
出汁昆布、酒、塩、醤油で味付けを。
手間はかけるけど、生の栗を使って炊くとおいしい。スーパーには煮てある栗と調味液で作る、簡単便利な栗ご飯のセットがあるけど、この作り方の方が断然おいしい。適度な塩気と、必要以上に甘すぎない、栗そのものの自然な甘さとほくほくした感じ、母の味にはほど遠いかもしれないけれど、子供時分の懐かしさが甦る。
自分でよそるとき、大きくて形が崩れていない栗を選んで茶碗に入れたり、何杯でもお代わりできそうな気がしたことを思い出す。
音楽もそうだけど、食も、時代や想い出が密接に結び付いているものですね。
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