ごく最近の取材について少し。
先日、生まれて初めて(一応本格的な)サッカースタジアムに行ってきました。
行くのも初めてなら観戦するのも初めて。
―と書いて、彼是26年前に通っていた高校が当時サッカーの強豪として知られており一度だけ観たことがあったと今思い出しました。
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とはいえ私が通っていたころは次第に弱くなり始めており、
それでも高校サッカーの全国大会?だったのか予選だったのか、
全校挙げて(?)応援に行ったのでありました。
取材当日は、前日まで続いていたぐずついた空模様が嘘のような雲ひとつない晴天。
やっぱり私は晴れ女だわ、という確信をさらに強めたのでありました(笑)。
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この日はあるJクラブ(といっても写真見ればすぐわかりそうなものですが^^;)の
昇格記念試合で、スポーツ音痴の私でも知っている元選手が勢ぞろい。
こちらの写真はウォーミングアップ中。
私はピッチの外50mは離れたところにいたでしょうか、
以前カナダやオーストラリアの野生動物取材のために購入した
200mmの望遠レンズが役立ち良かったです。
ちなみにとある元選手が周辺の道路渋滞で遅刻(笑)
ウォーミングアップ途中から合流していました。
中田さんが12年ぶりに古巣でプレーするとあって、
テレビ、新聞、出版社などそうそうたるメディアもロケバスで大勢終結。
ゴール裏のいい位置に立てるメディアとそれ以外のメディアに
立てわけがされているんですが、もちろん私は「それ以外」です(笑)。
一応スタジアムに専用席も用意して頂いていましたが、
ピッチ脇からの写真撮影をしていて一度も座らず、
12時過ぎに到着して、ウォーミングアップ、前半、後半、囲み取材、
インタビュールームでの会見取材と、夕方5時半近くまでほとんど立ちっぱなしでした。
でも、いろいろと勉強になります。
先月の日本人メジャーリーガー取材といい、
あまりこういうメジャーなメディアと一緒に取材することはなかったので。
当日の夜、テレビをつけると早速報道が。
翌朝の朝刊にもモノクロでしたが載っていました。
ちなみにその試合というのは、第一に昇格を祝う試合ということがあるのですが
(だから中田さんが仲間を集めて来てくれた)、
中田さんには1年前に設立した財団の活動の一環として、
先月起きたハイチ大地震の復興に想いを込めたチャリティー的な要素もあったのですが、
テレビも新聞も観る人・読む人が食いつきそうな場面・シーンに絞られ、
ハイチについてはなんの報道もありませんでした。
私は、比較的自由に幅広く書ける媒体のため
そのあたりのことも触れて書きましたが、メディアというのは
取材された側が本当に伝えたいことは必ずしも取り上げない、
何事においてもそうなのかもしれませんが、取り上げるのはほんのごく一部なんですよね。
それが当たり前なのかもしれませんが、私が携わるメディアは
比較的しっかりと書くことができて自分はこっちの方でよかった、と思ったりしました。
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話変わって。
ドアツードアで往復6時間、隔月で通っている空港取材に行ってまいりました。
今回は、機内食の衛生管理に携わる方の取材です。
ちなみにこちらはファーストクラスの機内食です。
オードブルでしょうか、作っている途中ですがプリプリの美味しそうなエビがのってます。
ちなみにこの撮影のために、マスク、帽子、白衣を着て、手洗い、
靴の消毒、風による衣服の塵落とし、コロコロによるゴミ落としなど
厳重な入室前のあれこれを経てやっと中に入れます。
取材先の方が、こういう格好だと人の目しか見えないので
最初の頃は人を覚えるのが大変だったといっていました。
普通は顔全体や髪型などを見て覚えたり、認識したりしますが、
確かにこの格好じゃ誰が誰とすぐわかるまでにちょっと苦労しそうです(笑)
逆に私服で外を通りすぎても誰かわからないかもとおっしゃっていました(笑)
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こちらの画像は、飛行機から下ろされた食器などを回収、
これから積む機内食を運ぶためにトラックを付ける場所。
細菌やゴミの混入を確実に防ぐために、隙間のないぴっちりした窓のような
四角い枠に接続して、つまり一度も外気にふれることなく積み下ろしの作業が行われるそうです。
機内食というと、美味しいに越したことはありませんが、
空の下の飲食店同様、食中毒を出してしまっては大変なことになります。
そのために影で安全と品質を守る人たちがいるんですね。
美味しさと安全は反比例してしまうものですが
少しでも両立させるため日々尽力している人たちがいる。
それまで未知であったスポーツ取材といい空港周辺の仕事といい、
興味深い仕事をさせて頂けて感謝です。
幸せだな、と思います。