機械式時計を、メンテナンスをしないまま動かし続けていると…

機械式時計を、メンテナンスをしないまま動かし続けていると…



写真は、先日修理に持ち込まれた自動巻き機械式時計のムーブメントです。
お分かりになりますか？
ムーブメントの外周が、本来の銀色から黄色に変色しています。

これは、自動巻きの扇型の振り子（ローター）がムーブメントに擦れ続けることで付いたキズです。
メンテナンスをしていない時計で、時々見られる症状です。

せっかくの美しく磨かれた部品の表面が摩耗し、メッキがはがれ、金属の下地が見えています。
ケースの中にあって外からは見えないとはいえ、これでは台無しです。

また、大量の鉄粉がムーブメント全体に飛び散って、他の箇所まで傷めてしまう可能性もあります。
そうなる前に、腕時計の定期的なメンテナンスをお勧めします。

大切な時計のために…
1級時計修理技能士からのお願いです。

梶本時計店
〒737-0046
広島県呉市中通り2丁目3-18
0823-21-3722
営業時間：10:00～19:00
定休日：火曜日

高齢の男性から、形見の時計の修理を承りましたが…

「『時計のことならここがいい』って聞いて来たんじゃけど…。」
時計を２つ持って、杖を突いた高齢の男性が来店されました。
「こっちは親父の形見。こっちは女房の形見なんよ。直るかね？」



時計はどちらとも大きな故障はなく、電池交換で動き始めました。
その事を伝えると、涙を流さんとばかりに喜びだしました。

「ありがとう。ありがとう。
死んだ親父と女房があっちから見守ってくれとったんじゃろう。
これでいい年が迎えられるわ。」

時計修理の初歩ともいえる電池交換で、これほどまでに喜ばれた経験は、あまりありません。
それだけ男性にとっては大切な時計だったのだと思います。

たかが電池交換
されど電池交換

時計修理という仕事のあり方を、改めて見直す事ができました。
いい年越しができそうです。

梶本時計店
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浸水した腕時計は時間との勝負！早く修理に出して下さい！

浸水した腕時計は、時間との勝負。
放っておくと、ダメージが広がります。
なるべく早く修理に出して下さい。



雨に濡れた時
汗をかいた時
お風呂に入った時
トイレで手を洗った時
台所で洗い物をした時

日常の生活の中にも、時計に水が入る場面はたくさんあります。
そして水が入ったまま放っておくと、錆びて動かなくなるだけではありません。

部品が削れたり折れたりして、どんどん使いものにならなくなります。
また、文字盤や針が錆びて変色してしまったら、それこそ台無しです。

そうなる前に、水が入った時計は、できるだけ早く修理に出して下さい。

時計の内側が曇ったら、水が入ったサインです。
たとえ曇りが取れても、湿気は時計の中に残っています。

大切な時計を守るためにも、ぜひ早めにご相談下さい。


梶本時計店
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定休日：火曜日
http://www.facebook.com/kajimoto.tokeiten/

寺から寺へと引き継がれる大きな古時計。修理が完了したので、納品してきました。

お寺からお寺へ引き継がれる、大きな古時計。
当店での修理が完了したので、先日納品してきました。



修理の相談でお預かりしたのは、大きな古い掛時計。
明光寺という呉の古いお寺の本堂に掛かっていたそうですが、この度、廃寺になるとのこと。

西教寺の御住職が時計を引き継ぐことになり、お寺に持ち帰る前のお手入れを承りました。



機械式の掛時計は、傾いていると振り子がスムーズに動かず、止まってしまいます。

時計を掛けるのに適した場所をアドバイスするため、届けに行ってきました。
玄関のよく見える場所に掛け、振り子の振りを調整して完了です。

元のお寺から新しいお寺に移っても、変わらず時を刻み続け、呉の街の移り変わりを見守ってもらいたいものです。


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【お願い】時計の機械に、不用意に油を注さないで下さい。

時計の機械に、不用意に油を注さないで下さい。

「時計が動かなくなった。」
と持って来られる方の中に、たま〜〜〜〜におられます。

「自分で油を注したんよ。」
という猛者が…。



時計のムーブメントに、機械油は欠かせません。
欠かせませんが、油を注す場所・量・種類を間違えると、逆効果にしかなりません。

時計のムーブメントには、“油を注さなければならない場所”よりも、“油を注してはいけない場所”の方が圧倒的に多いんです。

油の種類も、市販されているようなものはまず合いません。
量も、肉眼で見えるかどうかの、ほんの僅かなものです。

時計の動きが悪くなってきたから…
といって、不用意に油を注さないで下さい。
1級時計修理技能士からのお願いです。


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