月が赤いですね。

こんばんは。

歯医者さんです。

今日は、月が赤いですね。

月といえば、

「I love you」を

「月がきれいですね」

と訳した夏目漱石さんは

とんでもない

センスの持ち主だなと思います。

私は、学生時代

勉強が好きとは

お世辞にも言えない子供でした。

宿題も、いかに手を抜くか

（なんなら提出しないで済むか）

常に考えているような子供でした。

勉強する楽しさが

全く分かっていなかったから、

むしろ、苦痛だったから、

当然の事だと思います。

自分から真剣に勉強に取り組み始めたのは

歯科医師になって4年目からでした。

職場を変えるために

就職活動をしていた中で

とある医院の院長先生に

「君は、勉強が足りないね」

と言われたことが、きっかけです。

自分なりに試行錯誤して

経験を積んで

なんとか治療が

こなせるようになってきたなと

思っていた矢先の出来事でした。

そうか、私はもっと勉強しなきゃ

いけないんだ、と思ったはいいものの

何をどう勉強していいか分からず

大学の図書館で、片っ端から

本を読み漁りました。

そうやって、ただ闇雲に勉強を続ける中で

点と点が

線で繋がる瞬間に出会ったんです。

その時初めて、

勉強って面白いものなんだ、

と気付きました。

その後は、自分1人での勉強に限界を感じて

勉強させてくれる歯科医院を探し、

そこに就職させていただきました。

1人で勉強していただけでは

なかなか触れることがなかったであろう

知識や分野を

たくさん教えていただきました。

広島に帰ってきてからは

高齢の患者さんが多い医院なこともあり

「将来的に役に立てるのでは」

という気持ちで

摂食・嚥下機能の勉強に励んでいます。

まだまだ苦手ですが

入れ歯の勉強もしています。

大人の勉強と子供の勉強の大きな違いは

自分で学びたい事を選べるかどうか、

学んだ事がすぐに活かせるかどうか、

なのではないかと思います。

私が学生時代に

もっと勉強の楽しさを知っていたら…

夏目漱石さんの訳に感銘を受けていたら…

歯科医師にはならず

翻訳家を目指していたかも知れません。

あの時の就職活動で

あの院長先生に言われていなければ

今のような歯科医師では

なかったかも知れません。

ほんの些細なきっかけで

様々な分岐点がある。

人生って面白いですよね。

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梶谷歯科医院