静岡県 静岡市の 神戸(かんべ)です 

静岡市のおじさん税理士「かんべ」です
見たこと、聞いたこと、経験したことなど 
おじさん視線で書いています

桂歌丸 真景累ヶ淵(シンケイカサネガフチ)

2012年08月12日 | 観劇・観賞などの話題
《桂歌丸》
ご存知笑点の司会者・落語芸術協会の会長さんという超有名人ですよね

自分はよく寄席へ行くが歌丸師匠の高座は見たことが無かった
一度みたいなぁと思っていたところ
今回たまたま国立演芸場の8月中席の切符が取れ、待ちに待った高座でした


《真景累ヶ淵》
今回の歌丸師匠の落語は、明治時代の三遊亭円朝さんが創った怪談噺、真景累ヶ淵だ
江戸時代の終わりころの江戸が舞台
怪談といってもヒュ~ドロドロドロ~というお化けの噺じゃありません
ある殺人事件を元にその双方の子孫が不幸に見舞われていくという因縁が混ざり合う複雑な話
殺人や脅迫などというどろどろとした場面が多い

真景(シンケイ)というのは神経をもじった当て字らしい
死を連想させることば

累ヶ淵(カサネガフチ)というのは

ここらしい現在の茨城県常総市の鬼怒川沿岸
江戸時代にこの地を舞台とした怨念話の歌舞伎があった


《長い話を分割》
この噺、全体ではかなり長い噺らしい
その噺をいくつかの場面で分けて話している
部分的な話では何のことだかわからないだろうと思われるかもしれない
たしかに全体の話はわからない
でも話の一つ一つの場面や会話などその話し方が上手なので聞き入ってしまう

今回の部分は「迷いの駕籠」
主人公「新吉」が育ててくれたおじに自分の出生話をはじめて聞かされる、新五郎という兄がいることがわかる、帰り道にその兄の怨念に導かれ駕籠さまよう、そこで兄の無念の死を知らされる、という話し
そしてその兄が原因で次の殺しに発展していく
それが次回の「お累の死」

こちらのチケットも予約した
来週が楽しみだ



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