🔸雑誌掲載のおしらせ🔸
美術の窓 4月号
特集『美は絵肌に宿る』の技法講座で
日本画材によるマチエールの作り方を4ページに渡ってご紹介頂きました。
とっても我流な描き方と思いますので参考にして頂けるか分かりませんが、
こんな描き方も有りなのか〜と楽しんでもらえたら幸いです。
ぜひ書店でお手にとってご覧ください✩.*˚
Amazonでも販売されています。
《Rusorapa punishment Thirty》
10号P(53.0×41.0㎝)
雲肌麻紙に岩絵具、顔彩、黒箔、銀箔、金銀泥、ガッシュ
2022年
⬇スペースの問題で誌面に載らなかったマチエールについてのエッセイ全文と使用画材を掲載させていただきます。
【絵具を遊び倒して見つけたマチエール】
「ポポトピア」という神の国を描き始めるもっとずっと昔、やっと日本画を楽しみ始めた頃の制作はというと、ローラーで画面の上を引きずり回した岩絵具をスポンジで叩き、挙げ句に水を浴びせる。。。殆ど泥遊びと言っていいようなハチャメチャなものでした。
しかしこの泥遊びで培った経験は多く、現在の描き方の基礎となっています。
様々な岩絵具を遊び倒してそれぞれが持つ癖を味わい、描いては壊すのくり返しでマチエールらしきものを発見していったのです。
マチエールの参考となる物を日常の中で探す遊びも昔から続けている事で、甲虫類の前羽の筋や木の皮のデコボコ、錆びたトタンなど表情を真似するには宝物にしたいレベルの物でしょう。
まだ出逢っていない技法の探求を楽しみ、遊び心溢れる作品作りを今後も続けて参りたいと思います。
「ポポトピア」という神の国を描き始めるもっとずっと昔、
しかしこの泥遊びで培った経験は多く、
様々な岩絵具を遊び倒してそれぞれが持つ癖を味わい、
マチエールの参考となる物を日常の中で探す遊びも昔から続けてい
制作の中にそういった宝物や泥遊びの成果を取り入れ、作品の空気を表現するのに相応しいマチエール作りをしています。
まだ出逢っていない技法の探求を楽しみ、
〈支持体〉
パネル、雲肌麻紙
〈岩絵具、顔料〉
紅玉末、桜色、岩桃、白翠末、丁子茶、岩茶、桜鼠、黄茶、朽葉色、岩黒、素鼠、紅辰砂、小豆茶、黒群緑、黒緑青、岩赤、浅黄群青、皮鉄、利休鼠、柳葉裏、岩金茶、梅鼠末、
コバルトピンク中口 淡口、カドミウムレッドパープル 他(絵具屋三吉、吉祥、ナカガワ胡粉、得應軒、ホルベイン)
チューブ入り膠練胡粉(ナカガワ胡粉)、
〈膠〉
播州粒膠(絵具屋三吉)
〈筆〉
白狸長峰面相、白玉面相(以上得應軒)
彩色筆、胡蝶 (以上清晨堂)
きらら 書筆(広島清雅堂)
平筆(ナムラ)
刷毛(宮内不朽堂等)
〈その他〉
銀箔、黒箔、三吉箔糊(以上絵具屋三吉)、銀泥(至善堂)、金泥(得應軒)、吉祥顔彩、リキテックスカラージェッソベビーピンク、ホルベインカラージェッソカーマイン、黒化液、ニードル、紙やすり、キッチンペーパー