ピレモン人への手紙 解説
○
パウロの個人あての手紙です。
第3伝道旅行に際しエペソで書いています。
主人のもとを逃れ,
自分のところに来て
キリスト者となった奴隷オネシモを,
キリスト者である主人ピレモンに
送り返すに際しての手紙です。
パウロは,
ピレモンがオネシモに対してもつ
権限を尊重しながらも,
彼がオネシモを奴隷以上のもの,
愛する兄弟として
迎え入れるよう要望します。
○
オネシモへの愛
(ピレモン1:9)
「ですから,
もしあなたが私を親しい友と思うなら,
私を迎えるように
彼を迎えてやってください。
もし彼があなたに対して損害をかけたか,
負債を負っているのでしたら,
その請求は私にしてください。」
パウロが,
ピレモンに奴隷のオネシモをお願いします。
パウロはオネシモを愛して,
自分がオネシモに代わって,
負債を支払うと申し出ます。
(1:19)
これは,
イエス・キリストがわたしたちを愛し,
贖ってくださったことを示しています。
○
オネシモを送り返す
(ピレモン1:12)
「そのオネシモを,
あなたのもとに送り返します。
彼は私の心そのものです。」
「心」の原語は内臓です。
深い愛情をこの言葉で
あらわしています。
パウロはオネシモを深く愛しています。
○
ピレモンを愛する兄弟として
(ピレモン1:17)
「そこで,
もしわたしをあなたの信仰の友と
思ってくれるなら,
わたし同様に彼を受けいれてほしい。」
奴隷であったオネシモを
受け入れてほしいと言います。
○
元気づけてください
(ピレモン1:20)
「兄弟よ。
私は,主にあって,
あなたから益を受けたいのです。
私の心をキリストにあって,
元気づけてください。」
○
主イエス・キリストの恵み
(ピレモン1:25)口語訳
「主イエス・キリストの恵みが、
あなたがたの霊と共にあるように。」
2023.8.7