ある俳句と聖書の言葉
「ランドセル俳人の五・七・五」(小林 凜)の句はいいと思う。
想像を膨らませてくれる。
聖書の言葉と並べてみました。
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(創世記1:1)
「はじめに神は天と地とを創造された。」
紅葉で神が染めたる天地かな
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(詩編8:3,4)
「わたしは,あなたの指のわざなる天を見,
あなたが設けられた月と星とを見て思います。
人は何者なので,
これをみ心にとめられるのですか,
人の子は何者なので,
これを顧みられるのですか。」
空へ投げ一番星になる海星(ひとで)
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(創世記1:6-8)
「神はまた言われた,
『水の間におおぞらがあって,
水と水とを分けよ』。
そのようになった。
神はおおぞらを造って,
おおぞらの下の水と
おおぞらの上の水とを分けられた。
神はそのおおぞらを天と名づけられた。
夕となり,また朝となった。
第二日である。」
かき氷 含めば青き 海となる
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(ルカ2:11,12)
「きょうダビデの町に,
あなたがたのために救主がお生れになった。
このかたこそ主なるキリストである。
あなたがたは,
幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に
寝かしてあるのを見るであろう。
それが,あなたがたに与えられるしるしである」。
春の虫 踏むなせっかく 生きてきた
○
(ヨハネ3:7,8)
「あなたがたは
新しく生れなければならないと,
わたしが言ったからとて,
不思議に思うには及ばない。
風は思いのままに吹く。
あなたはその音を聞くが,
それがどこからきて,
どこへ行くかは知らない。
霊から生れる者もみな,
それと同じである」。
乳歯抜けすうすう抜ける秋の風
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(マタイ5:3)
「こころの貧しい人たちは,
さいわいである,
天国は彼らのものである。」
生まれしを幸せと聞かれ春の宵
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(マタイ10:29)
「二羽のすずめは
一アサリオンで売られているではないか。
しかもあなたがたの父の許しがなければ,
その一羽も地に落ちることはない。」
子すずめや 舌切られるな 冬の空
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(マタイ6:28-30)
「なぜ,着物のことで思いわずらうのか。
野の花がどうして育っているか,
考えて見るがよい。
働きもせず,紡ぎもしない。
しかし,あなたがたに言うが,
栄華をきわめた時のソロモンでさえ,
この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。
きょうは生えていて,
あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ,
神はこのように装って下さるのなら,
あなたがたに,
それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。」
ねこじゃらし祖父の土産に摘みにけり
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(ヨハネ15:12)
「わたしのいましめは,これである。
わたしがあなたがたを愛したように,
あなたがたも互に愛し合いなさい。」
おお蟻よ お前ら国 いじめなし
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(ヨハネ14:6)
「イエスは彼に言われた,
『わたしは道であり,
真理であり,命である。
だれでもわたしによらないでは,
父のみもとに行くことはできない。』」
蟻のみちゆく先何があるのやら
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(マタイ27:21-23)
「総督は彼らにむかって言った,
『ふたりのうち,
どちらをゆるしてほしいのか』。
彼らは『バラバの方を』と言った。
ピラトは言った,
『それではキリストといわれるイエスは,
どうしたらよいか』。
彼らはいっせいに「十字架につけよ」と言った。
しかし,ピラトは言った,
『あの人は,いったい,
どんな悪事をしたのか』。
すると彼らはいっそう激しく叫んで,
『十字架につけよ』と言った。」
いじめ受け土手の蒲公英(たんぽぽ)一人つむ
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(ヨハネ19:17)
「イエスはみずから十字架を背負って,
されこうべ(ヘブル語ではゴルゴダ)
という場所に出て行かれた。」
冬蜘蛛が糸にからまる受難かな
しかられて一人のときも吊忍
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(ヨハネ20:7)
「シモン・ペテロも続いてきて,
墓の中にはいった。
彼は亜麻布がそこに置いてあるのを見たが,
イエスの頭に巻いてあった布は
亜麻布のそばにはなくて,
はなれた別の場所にくるめてあった。」
蝉のからお払い箱となりにけり
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(ヨハネ20:19)
「その日,すなわち,
一週の初めの日の夕方,
弟子たちはユダヤ人をおそれて,
自分たちのおる所の戸をみなしめていると,
イエスがはいってきて,
彼らの中に立ち,『安かれ』と言われた。
そう言って,手とわきとを,
彼らにお見せになった。
弟子たちは主を見て喜んだ。」
捨てられし 菜のはな 瓶でよみがえり
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(ルカ20:13-15)
「この日,ふたりの弟子が,
エルサレムから七マイルばかり
離れたエマオという村へ行きながら,
このいっさいの出来事について
互に語り合っていた。
語り合い論じ合っていると,
イエスご自身が近づいてきて,
彼らと一緒に歩いて行かれた。」
尺取虫一尺二尺歩み行く
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(ルカ24:50,51)
「イエスは彼らを
ベタニヤの近くまで連れて行き,
手をあげて彼らを祝福された。
祝福しておられるうちに,
彼らを離れて,天にあげられた。」
羽化したるアゲハを庭に放ちけり
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(マタイ24:30)
「そのとき,
人の子のしるしが天に現れるであろう。
またそのとき,地のすべての民族は嘆き,
そして力と大いなる栄光とをもって,
人の子が天の雲に乗って来るのを,
人々は見るであろう。」
マンゴーや夕日と同じ色をして