ヨナ書 解説
ヨナは魚に飲まれますが,
助けられます。
アッシリヤに対する預言書として,
ヨナ書とナホム書があります。
預言者のヨナに臨んな
言葉と出来事です。
(ヨナ1:1)
「主の言葉が
アミッタイの子ヨナに臨んで
言った,」
ヨナは「鳩」を意味します。
ガテ・ヘフェル出身で
アミタイの子です。
(ヨナ1:1,2列王14:25)
ヨナ書が書かれたのは,
紀元前793-758年の間です。
不従順とリバイバル(信仰の復興)
が,この書物のテーマです。
大きな魚の胃の中での
経験を通して,
ヨナは魚の胃の中から
の救いを求め,
他の誰も経験した事の無いような
状況の中で悔い改めました。
ヨナの悔い改めは彼自身のリバイバル
(信仰の復興)だけでなく,
ニネベの人達のリバイバルにも
つながっていきました。
ヨナの働きを通して
ニネベで起こった
信仰の復興(リバイバル)は,
歴史上でも特に大きなものでした。
○
ヨナの召命,逃亡
(ヨナ1:1-3 口語訳)
「主の言葉が
アミッタイの子ヨナに
臨んで言った,
『立って,
あの大きな町ニネベに行き,
これに向かって呼ばわれ。
彼らの悪が
わたしの前に
上ってきたからである』。
しかしヨナは主の前を離れて
タルシシへのがれようと,
立ってヨッパに下って行った。
ところがちょうど,
タルシシへ行く船があったので,
船賃を払い,主の前を離れて,
人々と共にタルシシへ行こうと
船に乗った。」
ヨナは主から,
アッシリヤの首都ニネベに行って,
悔い改めの宣教をするように
命令を受けました。
○
魚の腹にいたヨナ
(ヨナ1:27)
「主は大きな魚を備えて,
ヨナをのみこませた。
ヨナは三日三晩,
魚の腹の中にいた。」
(ヨナ2:10)
「主は,魚に命じ,
ヨナを陸地に吐き出させた。」
ヨナが三日三晩,魚の腹にいて,
そこから生きかえらされたことは,
キリストの復活の型です。
イエス・キリスト御自身が,
次のように言っています。
☆
(マタイ12:39,40)
「『イエスは答えて言われた。
「悪い,姦淫の時代は
しるしを求めています。
だが
預言者ヨナのしるしのほかには,
しるしは与えられません。
ヨナは三日三晩大魚の
腹の中にいましたが,
同様に,
人の子も三日三晩,
地の中にいるからです。
ニネベの人々が,さばきのときに,
今の時代の人々とともに立って,
この人々を罪に定めます。
なぜなら,
ニネベの人々はヨナの説教で
悔い改めたからです。
しかし,見なさい。
ここにヨナよりもまさった者が
いるのです。』」
ヨナはニネべに行くと,
人々は悔い改めます。
○
「とうごまを惜しむ」
(ヨナ4:10,11)
「主は仰せられた。
『あなたは,
自分で骨折らず,
育てもせず,
一夜で生え,
一夜で滅びたこのとうごまを
惜しんでいる。
まして,わたしは,
この大きな町ニネベを
惜しまないでいられようか。
そこには,
右も左もわきまえない
十二万以上の人間と,
数多くの家畜とが
いるではないか。』」
神は万物を支配し,
これを治め愛していることを
ヨナに教えます。
神の愛と憐れみは人種を越え,
また植物,動物にまで及ぶことを
預言しました。
神の愛,あわれみの大きさが,
ヨナ書の主題です。
神の憐れみは,
イエスによって現われます。
(マタイ9:36)
「群衆が
飼い主のいない羊のように
弱り果て,
打ちひしがれているのを見て,
深く憐れまれた。」
(マタイ14:14)
「イエスは舟から上がり,
大勢の群衆を見て深く憐れみ,
その中の病人をいやされた。」
2017.2.6