ダニエル書 後半 解説
7-12章 ダニエルの幻
7章
人の子の幻
(ダニエル7:13,14 新改訳)
「私がまた,
夜の幻を見ていると,
見よ,
人の子のような方が
天の雲に乗って来られ,
年を経た方のもとに進み,
その前に導かれた。
この方に,
主権と光栄と国が与えられ,
諸民,諸国,
諸国語の者たちがことごとく,
彼に仕えることになった。
その主権は永遠の主権で,
過ぎ去ることがなく,
その国は滅びることがない。」
ダニエルは,
バビロンの宮廷に連れて行かれた
ユダヤ人の捕囚の一人です。
ダニエルは
バビロンのネブカデネザル王,
ペルシャ王,メディヤのダリヨス王,
ペルシャのクロス王のもとで
活躍しました。
神の国の預言が与えられました。
この預言は,イエス・キリストの復活,
昇天,着座により,
天でキリストが勝利し,
そして,新しい国が来ることの預言です。
(黙示12章)
☆
「人の子のような方」とは,
キリストを指しています。
「この方に,主権と光栄と国が与えられ」
とは,永遠の神の国が
キリストに与えられることです。
この預言は,主イエス・キリストの復活,
昇天,着座により,
天でキリストの勝利が確定し,
神の国としての支配が
始まったことを示しています。
(黙示12章)
イエスは,神の国を次のように言います。
(マタイ24:30 新改訳)
「そのとき,
人の子のしるしが天に現われます。
すると,
地上のあらゆる種族は,
悲しみながら,
人の子が大能と輝かしい栄光を帯びて
天の雲に乗って来るのを見るのです。」
神の国はイエスと共に現れました。
その完成は,
イエス・キリストが再び来るときです。
○
(ダニエル7:17,18)
「これら四頭の大きな獣は,
地から起こる四人の王である。
しかし,
いと高き方の聖徒たちが,
国を受け継ぎ,
永遠に,
その国を保って世々限りなく続く。」
2018-08-26