見出し画像

朝の光(聖書の言葉)

ダニエル書1 1-6章 解説 2019-07-06  重複

 
ダニエル書 1-6章 解説 




ダニエル書は,

神を知らない「世」である

新バビロニアや

アケメネス朝ペルシャのなかで,

主の力強い支配と,

信仰者の恵みを示しています。



 


1-6章は,

歴史的な出来事を書いています。




1章


バビロン宮廷でのダニエル


(ダニエル1:1-6)

「ユダの王エホヤキムの治世の第三年に,
バビロンの王ネブカデネザルが
エルサレムに来て,
これを包囲した。
主がユダの王エホヤキムと
神の宮の器具の一部とを
彼の手に渡されたので,
彼はそれをシヌアルの地にある
彼の神の宮に持ち帰り,
その器具を彼の神の宝物倉に納めた。
王は宦官の長アシュペナズに命じて,
イスラエル人の中から,
王族か貴族を数人選んで連れて来させた。
その少年たちは,身に何の欠陥もなく,
容姿は美しく,あらゆる知恵に秀で,
知識に富み,思慮深く,
王の宮廷に仕えるにふさわしい者であり,
また,カルデヤ人の文学とことばとを
教えるにふさわしい者であった。
王は,王の食べるごちそうと
王の飲むぶどう酒から,
毎日の分を彼らに割り当て,
三年間,彼らを養育することにし,
そのあとで彼らが王に仕えるようにした。
彼らのうちには,
ユダ部族のダニエル,ハナヌヤ,
ミシャエル,アザルヤがいた。」


ダニエル書は,

預言者ダニエルによって書かれました。


ダニエルはユダ族出身で,

王族の一人であったようです。


前606年にバビロンの王

ネブカデネザルが

エルサレムを侵略,

第一次バビロン捕囚の際に,

ダニエルは

バビロンに連れて行かれました。


その時,ダニエルは,

まだ少年でした。


その後ダニエルは,

バビロンの宮廷で仕えます。



「ダニエル」という名前は,

「神はわたしのさばき主」

という意味です。


どのような困難にあっても,

必ず解放されるという信仰を

ダニエルは持っていました。




ダニエル2章

ネブカドネザルの夢,巨大な像の夢



4つの王国の幻


(ダニエル2:44,45)

「この王たちの時代に,
天の神は一つの国を起こされます。
その国は永遠に滅ぼされることがなく,
その国は他の民に渡されず,
かえって
これらの国々をことごとく打ち砕いて,
絶滅してしまいます。
しかし,この国は永遠に立ち続けます。
あなたがご覧になったとおり,
一つの石が
人手によらずに山から切り出され,
その石が鉄と青銅と粘土と
銀と金を打ち砕いたのは,
大いなる神が,
これから後に起こることを
王に知らされたのです。
その夢は正夢で,
その解き明かしも確かです。」


バビロンの王,

ネブカデネザルは

巨大な像の夢を見ます。


ダニエルは,

この夢を解き明かせました。


バビロンからキリストまでの

600年の間に4つの帝国が起きます。


バビロン,ペルシャ,ギリシャ,ローマです。


キリストは,ローマ帝国の時代でした。


「一つの石」(34)はキリスト,

「永遠の国」は

キリストの神の国を指します。





燃える炉に投げ込まれた3人


(ダニエル3:16-18)

「シャデラク,メシャク,
アベデ・ネゴは
ネブカデネザル王に言った。
『私たちはこのことについて,
あなたにお答えする必要はありません。
もし,そうなれば,
私たちの仕える神は,
火の燃える炉から
私たちを救い出すことができます。
王よ。
神は私たちをあなたの手から
救い出します。
しかし,もしそうでなくても,
王よ,ご承知ください。
私たちはあなたの神々に仕えず,
あなたが立てた金の像を
拝むこともしません。』」


ネブカデネザルは金の偶像を造り,

人々に拝ませます。


この偶像を拝まなかったダニエルたちは,

火の炉に入れられます。


(ダニエル3:25)

「すると王は言った。
『だが,私には,
火の中をなわを解かれて歩いている
四人の者が見える。
しかも彼らは何の害も受けていない。
第四の者の姿は神々の子のようだ。』」


「第四の者」は,

受肉前のキリストだと考えられます。


神によって,

ダニエルたちは助けられます。




4章

ネブカデネザルの夢,大きな木


(ダニエル4:24-27)

「王さま。
その解き明かしは次のとおりです。
これは,いと高き方の宣言であって,
わが主,王さまに起こることです。
あなたは人間の中から追い出され,
野の獣とともに住み,
牛のように草を食べ,
天の露にぬれます。
こうして,七つの時が過ぎ,
あなたは,
いと高き方が人間の国を支配し,
その国をみこころにかなう者に
お与えになることを知るようになります。
ただし,木の根株は残しておけと
命じられていますから,
天が支配するということを
あなたが知るようになれば,
あなたの国はあなたのために
堅く立ちましょう。
それゆえ,
王さま,私の勧告を快く受け入れて,
正しい行いによってあなたの罪を除き,
貧しい者をあわれんで
あなたの咎を除いてください。
そうすれば,
あなたの繁栄は長く続くでしょう。」



(ダニエル4:30-32)

「王は自ら言った,
『この大いなるバビロンは,
わたしの大いなる力をもって
建てた王城であって,
わが威光を輝かすものではないか』。
その言葉がなお王の口にあるうちに,
天から声がくだって言った,
『ネブカデネザル王よ,
あなたに告げる。
国はあなたを離れ去った。
あなたは,追われて世の人を離れ,
野の獣と共におり,
牛のように草を食い,
こうして七つの時を経て,
ついにあなたは,
いと高き者が人間の国を治めて,
自分の意のままに,
これを人に与えられることを
知るに至るだろう』」。


ネブカデネザルは高慢になっていました。

彼は,獣のような生き物に変えられます。


そののち,ネブカデネザル王は

「目を上げて天を仰ぐと,

理性が戻ってきて」(4:34),

神を賛美します。




ダニエル5章


壁に書かれた手書きの文字


(ダニエル5:24-28)


「それで,
神の前から手の先が送られて,
この文字が書かれたのです。
その書かれた文字はこうです。
『メネ,メネ,テケル,ウ・パルシン。』
そのことばの解き明かしはこうです。
『メネ』とは,
神があなたの治世を数えて
終わらせられたということです。
『テケル』とは,
あなたがはかりで量られて,
目方の足りないことが
わかったということです。
『パルシン』とは,
あなたの国が分割され,
メディヤとペルシヤとに
与えられるということです。」


壁に書かれた文字を,

ダニエルが解き明かします。


王は,悔い改める機会のないまま,

指が現れた夜,命を落とします。




(ダニエル5:29-31)

「そこでベルシャザルは命じて,
ダニエルに紫の衣を着せ,
金の鎖をその首にかけさせ,
彼について布告を発して,
彼は国の第三のつかさであると
言わせた。
カルデヤびとの王ベルシャザルは,
その夜のうちに殺され,
メデアびとダリヨスが,
その国を受けた。
この時ダリヨスは,
おおよそ六十二歳であった。」




ダニエル6章

ライオンの穴からのダニエルの救出


(ダニエル6:22)

「私の神は御使いを送り,
獅子の口をふさいでくださったので,
獅子は私に何の害も加えませんでした。
それは私に罪のないことが
神の前に認められたからです。
王よ。私はあなたにも,
何も悪いことをしていません。」



(ダニエル6:6-9)

「こうして総監と総督らは,
王のもとに集まってきて,
王に言った,
『ダリヨス王よ,
どうかとこしえに
生きながらえられますように。
国の総監,長官および総督,
参議および知事らは,
相(あい)はかって,
王が一つのおきてを立て,
一つの禁令を定められるよう
求めることになりました。
王よ,それはこうです。
すなわち今から三十日の間は,
ただあなたにのみ願い事をさせ,』
もしあなたをおいて,
神または人にこれをなす者があれば,
すべてその者を,
ししの穴に投げ入れるというのです。
それで王よ,その禁令を定め,
その文書に署名して,
メデアとペルシャの
変ることのない法律のごとく,
これを変えることの
できないようにしてください』。
そこでダリヨス王は,
その禁令の文書に署名した。 」



(ダニエル6:13)

「そこで,彼らは王に告げて言った。
『ユダからの捕虜のひとりダニエルは,
王よ,
あなたとあなたの署名された禁令とを
無視して,
日に三度,祈願をささげています。』」


王は,王にのみ祈願をするように

命令を出します。


ダニエルたちは拒んだため,

ライオンの穴に入れられます。



☆彡


(ダニエル6:19-23)

「王は夜明けに日が輝き出すとすぐ,
獅子の穴へ急いで行った。
その穴に近づくと,
王は悲痛な声でダニエルに呼びかけ,
ダニエルに言った。
『生ける神のしもべダニエル。
あなたがいつも仕えている神は,
あなたを
獅子から救うことができたか。』
すると,ダニエルは王に答えた。
『王さま。永遠に生きられますように。
私の神は御使いを送り,
獅子の口をふさいでくださったので,
子は私に何の害も加えませんでした。
それは私に罪のないことが
神の前に認められたからです。
王よ。私はあなたにも,
何も悪いことをしていません。』
そこで王は非常に喜び,
ダニエルをその穴から出せと命じた。
ダニエルは穴から出されたが,
彼に何の傷も認められなかった。
彼が神に信頼していたからである。」



ダニエルは,神に助けられます。


(ダニエル6:25-27)

「そのとき,ダリヨス王は,
全土に住むすべての諸民,
諸国,諸国語の者たちに
次のように書き送った。
『あなたがたに平安が豊かにあるように。
私は命令する。
私の支配する国においてはどこででも,
ダニエルの神の前に震え,おののけ。
この方こそ生ける神。
永遠に堅く立つ方。
その国は滅びることなく,
その主権はいつまでも続く。
この方は人を救って解放し,
天においても,
地においてもしるしと奇蹟を行い,
獅子の力からダニエルを救い出された。』」


神は,

信じる者を穴から引き上げる方です。


イエスも十字架にかかり,

葬られましたが,

復活し,昇天されました。




2019-07-06





ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ダニエル書」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事