ユダの手紙 異端者との戦い
著者は主の兄弟のユダです。
マタイ13:55にイエスの兄弟として,
ユダの名前が出てきます。
(マタイ13:55) 新共同訳
「この人は大工の息子ではないか。
母親はマリアといい,
兄弟はヤコブ,ヨセフ,
シモン,ユダではないか。」
○
手紙の目的
(ユダ1:3) 新改訳
「愛する人々。
私はあなたがたに,
私たちがともに受けている
救いについて手紙を書こうとして,
あらゆる努力をしていましたが,
聖徒にひとたび伝えられた
信仰のために戦うよう,
あなたがたに勧める手紙を
書く必要が生じました。」
本書の内容と目的は,
異端の非難と攻撃である。
異端は,キリストを拒み,
道徳律を無視するものでした。
これらの思想には,
必ず裁きのあることを告げ,
異端から,離れることを勧めます。
○
イエス・キリストを否定
(ユダ1:4)
「なぜなら,ある者たち,
つまり,次のような裁きを受けると
昔から書かれている不信心な者たちが,
ひそかに紛れ込んで来て,
わたしたちの神の恵みを
みだらな楽しみに変え,
また,唯一の支配者であり,
わたしたちの主である
イエス・キリストを
否定しているからです。」
異端の特徴は,
イエスを否定していることです。
○
(ユダ1:18)
「彼らはあなたがたにこう言いました。
『終わりの時には,
あざける者どもが現れ,
不信心な欲望のままにふるまう。』
この者たちは,分裂を引き起こし,
この世の命のままに生き,
霊を持たない者です。」
異端は自分の欲望のままを歩きます。
信徒には,次のように勧めます。
○
聖なる信仰
(ユダ1:20-23) 新共同訳
「しかし,愛する人たち,
あなたがたは最も聖なる信仰を
よりどころとして生活しなさい。
聖霊の導きの下に祈りなさい。
神の愛によって自分を守り,
永遠の命へ導いてくださる,
わたしたちの主イエス・キリストの
憐れみを待ち望みなさい。
疑いを抱いている人たちを
憐れみなさい。
ほかの人たちを火の中から
引き出して助けなさい。
また,ほかの人たちを
用心しながら憐れみなさい。
肉によって汚れてしまった
彼らの下着さえも忌み嫌いなさい。」
○
思い起こす
(ユダ1:17) 新改訳
「愛する人々よ。
私たちの主イエス・キリストの
使徒たちが,
前もって語ったことばを
思い起こしてください。」
2023-06-06