マタイによる福音書5
(26-28章)
解説
イエスの十字架と復活
○
26
主の晩餐
(マタイ26:26-29)
「一同が食事をしているとき,
イエスはパンを取り,
祝福してこれをさき,
弟子たちに与えて言われた,
『取って食べよ,
これはわたしのからだである』。
また杯を取り,
感謝して彼らに与えて言われた,
『みな,この杯から飲め。
これは,
罪のゆるしを得させるようにと,
多くの人のために流す
わたしの契約の血である。
あなたがたに言っておく。
わたしの父の国で
あなたがたと共に,
新しく飲むその日までは,
わたしは今後決して,
ぶどうの実から造ったものを
飲むことをしない』」。
イエスが十字架にかかる前に
弟子たちと最後の食事をします。
イエス・キリストは,
パンがキリストのからだであり,
ぶどう酒が
キリスト流す血であるといいます。
神が罪を赦すためには,
まず血
(いのちをあらわしています)
による犠牲が必要でした。
(ヘブル4:22)
「赦し」には,
「おおう」,「取り消す」,
「追い払う」
という意味があります。
○
27
十字架
(マタイ27:46)
「三時ごろ,イエスは大声で,
『エリ,エリ,レマ,サバクタニ』
と叫ばれた。
これは,
『わが神,わが神。
どうしてわたしを
お見捨てになったのですか』
という意味である。」
イエス・キリストの十字架の
上での言葉です。
「どうして
私をお見捨てになったのですか。」
と叫ばれました。
肉体の苦痛だけでなく,
神に見捨てられた,
霊的な苦痛でした。
キリストの苦しみの最高潮でした。
人類が,
これまでに犯してきた罪と,
これから犯すと
思われる罪の罪悪感と
罪の罰の重みを
全部背負われました。
イエス・キリストの苦しみは,
私たちの身代わりとしての
苦しみでした。
○
28
復活
(マタイ28:6)
「ここにはおられません。
前から言っておられたように,
よみがえられたからです。
来て,
納めてあった場所を
見てごらんなさい。」
イエス・キリストは,
復活しました。
○
イエスの宣教命令
(マタイ28:18-20)
「イエスは
彼らに近づいてきて言われた,
『わたしは,
天においても地においても,
いっさいの権威を授けられた。
それゆえに,
あなたがたは行って,
すべての国民を弟子として,
父と子と聖霊との名によって,
彼らにバプテスマを施し,
あなたがたに命じておいた
いっさいのことを
守るように教えよ。
見よ,わたしは世の終りまで,
いつもあなたがたと
共にいるのである」。
イエスは,
「バプテスマを施しなさい」
と言います。
聖霊の働き,聖霊の力は,
イエスキリストが
よみがえったことを証します。
「見よ,わたしは世の終りまで,
いつもあなたがたと
共にいるのである」。
が,イエスの最後の言葉です。
2019-11-07