泌尿器科が好きなタダのおっさん

_とある医局の風景をつづります_

人生の縮図

2012年12月22日 22時07分40秒 | ぼやき

年末恒例のリサーチミーティング、通称「忘年セミナー」。教室員一人ひとりが、この1年間の業績や反省点、来年に向けての展望などをプレゼンする、この時期恒例の医局行事であります。私「くりぼう」も、お世辞にも多いとは言えない業績をスライドにして発表しました。少ない業績に畏縮して小さくなってしまう自分とは対照的に、スライドをバランスよく埋めるためについ大きくなってしまうフォント。いつか自分も、10.5くらいの小さ目のフォントでびっちり埋まるスライドを作ってみたいものです。

 

その恒例の忘年セミナーですが、今年も若手の力強い発表を頼もしく聞いておりました。「今年はここまで頑張った、しかしこれ以上はできなかった、だから来年は・・・。」入局したばかりの頃とは別人のように、目を輝かせて熱く語るホープたちですが、彼らほどの気概があれば、私を追い抜いていくのも時間の問題でしょうか(実際、一部は既に追い抜かれていますし)。セミナーの席上では「来年も若手にいろいろ教えたい」などと悠長なことを申していた私ですが、「これ以上距離を縮められないようにしたい」というのが本音かもしれません。

まあとりあえず、若手の先生にはいい刺激をどうも有難うとお礼を申したい。あと、今年めでたく人生の伴侶を得られた3名の先生には、早く私と同じレベルで夫婦生活の話題ができるようになってもらいたいですね。あ、私と同じくらい「高い」水準で、ですよ。決して私のような「低い」水準で、ではありませんからね(汗)。

 

ところで、この原稿を書いている今は、ちょうど教室の忘年会が終了し、皆がホロ酔いで二次会の席に向かっている頃です。そう、忘年会の今宵、私は当直業務のため、医局でお留守番をしているのです。そして慈悲深いことに、神は、独り寂しく当直する私に静かな夜をお与えになりました。こんなときに明日の有馬記念を死に物狂いで予想していては、バチが当たって馬券は当たらない・・・ではなくて、若手の当面の目標たる存在として居続けられるチャンスを手放すことになりそうですので、(予想は一時中断して)真面目に仕事しようと思います。

 

 

しかしまあ、後続の足音を感じながら、そのうち交わされそうになっていく自分というのはアレですね。もしかすると、明日の有馬記念で、力のない先行馬(=くりぼう)が崩れて、3歳馬を筆頭とする追い込み馬(若手)が台頭する姿を、無意識のうちに自分と重ね合わせているのかもしれませんね。

だとしたら重賞、じゃなくて重症ですが、自分が買った有馬記念の馬券が「差し追い込み馬が中心」というのをどう説明したらよいものか・・・。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 年末 | トップ | ゆく年くる年 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ぼやき」カテゴリの最新記事