豚串

　秋の学会シーズンでございますが、今回は京都で盛大に催された日本癌治療学会に参加してまいりましたので記事にさせていただきます。みなさん、風邪などひかずに元気に働いてますか？わたくしは一日あたり8時間眠らないと日中とても眠くなるという症状に悩まされています。「担当者１」です。
　さて出発日の先週の木曜日は13時まで労働を行い、14時台の特急電車で京都様へ向かいました。車中確実に1時間は眠ろうと考えておりましたが、美しい車窓に夢中になり、気がつけば結局週刊誌を読むこととなっておりました。会場に到着後、18時から20時まで、日本臨床腫瘍学会と日本泌尿器科学会の合同決起集会を拝聴し、もしやここで眠ってしまうのではないかと危惧しておったわけですが、がん治療の達人たちのすばらしい講演内容に、むしろ逆に頭が冴えわたって興奮状態となってしまいました。
　ここで偶然にもわたくしの上司と出くわしまして、この火照ったからだではホテルにチェックインしてもすぐには眠れないだろうとのことで、21時半頃より蛸～通りにある豚串の名店にて、有志によるイブニングカンファレンスを開催することとなりました。絶品の串とワインを味わいながら、総勢6人でさらなる癌診療の発展を目指しての忌憚のない意見交換が行われ、深夜に及ぶまで眠気には一切襲われず、白熱した議論が交わされました。結局就寝したのは1時半頃だったかと記憶しております。
　実はわたくしの最大の目的は翌日に行われました第13回日本癌治療学会教育セミナーへの参加でございました。13:30から17:30まで休憩なしで行われたセミナーですが、癌治療認定医試験対策という側面もあり、会場は満員でその熱気で眼鏡がくもってしまいました。起床時から続いていた頭痛嘔気も解消し晴れ晴れとした気分で終了を迎えられました。
　そして我々一行はさらなる癌診療の向上に尽力することを決意し、いくつものトンネルを通過し、車中も文献を朗読しながら、やっとの思いで裏日本へ帰国いたしました。自宅へ到着したのが22時、翌日も朝から労働が待っておりましたので止む無くチキンラーメンを食べて眼鏡をくもらせつつ就寝いたした次第であります。