アストラムインは思いのほか込んでいた。
乗り込むとき目に付いた空席はすぐにうまり、私はドアに近い手すりをつかんで立った。
動き出した直後、そばの席に座っていた若者が、
「僕はあとふた駅で降りるんで、良かったら座ってください。」と立ち上がった。
「えぇ?ほんとに・・」「ありがと・・。」
私はとっさにそう答えて座ったものの、丁寧さを欠いた自分の言葉づかいがちょっと気になった。
それに、席を譲られた理由も。
まさか譲られるとは思ってもみなかった。
私って、そんなに老けて見えるのかぁ・・
もしかして、見るからに座りたそうな顔してたとか・・
いくら太ってるからって、妊産婦と間違うには無理があるだろ・・
自問自答しているうちに次の駅に着いた。
後ふた駅ってことは、きっと次で降りるってことだろな
若者はドアごしに、じっと外を見ている。
そうだ、彼が降りるとき、もう一度ちゃんとお礼を言おう
次の駅に着いた。
ありゃ、なんで? 降りないじゃん
車両はまた動き出した。
そりゃそうと、私はどこで降りるんだっけ?
次の駅は何駅だろ?
(車内アナウンス)
げぇ、次じゃん。あの若者と同じ駅じゃん
車両が止まって、ドアが開いた。
若者は降りるか? 降りた・・
私は優しい若者に感謝しながら、
降り遅れないぎりぎりのタイミングでこっそり立ち上がった。
なんでこそこそしなきゃいけないんだ?私って変・・
乗り込むとき目に付いた空席はすぐにうまり、私はドアに近い手すりをつかんで立った。
動き出した直後、そばの席に座っていた若者が、
「僕はあとふた駅で降りるんで、良かったら座ってください。」と立ち上がった。
「えぇ?ほんとに・・」「ありがと・・。」
私はとっさにそう答えて座ったものの、丁寧さを欠いた自分の言葉づかいがちょっと気になった。
それに、席を譲られた理由も。
まさか譲られるとは思ってもみなかった。
私って、そんなに老けて見えるのかぁ・・
もしかして、見るからに座りたそうな顔してたとか・・
いくら太ってるからって、妊産婦と間違うには無理があるだろ・・
自問自答しているうちに次の駅に着いた。
後ふた駅ってことは、きっと次で降りるってことだろな
若者はドアごしに、じっと外を見ている。
そうだ、彼が降りるとき、もう一度ちゃんとお礼を言おう
次の駅に着いた。
ありゃ、なんで? 降りないじゃん
車両はまた動き出した。
そりゃそうと、私はどこで降りるんだっけ?
次の駅は何駅だろ?
(車内アナウンス)
げぇ、次じゃん。あの若者と同じ駅じゃん
車両が止まって、ドアが開いた。
若者は降りるか? 降りた・・
私は優しい若者に感謝しながら、
降り遅れないぎりぎりのタイミングでこっそり立ち上がった。
なんでこそこそしなきゃいけないんだ?私って変・・
車内の風景が目に浮かぶようです。
その時のダチョウの河野さんの気持ちもよく伝わってきました。
短編を読んだような気持ちになりました。
向こうは親切心から起きた行為なので、結果
に過剰な期待をしていないはずです。
むしろ、変な期待を抱いて親切をしたので
あれば、それは親切じゃないんですよ。
「親切な事をした俺カッコイイ!」ってヤツ。
なので、する方もされる方も「無償」という
事が美徳なのであります。
コメントありがとうございます。
私はほとんど車なので、たくさんの人が乗る乗り物に慣れてないんです。
人ごみの中にいるだけで疲れるし、
訳もなくオドオドしてしまいます。
典型的な田舎もんですね。
日々列車通勤の人だったら、「ラッキー!」一言でおしまいのでき事でしょう。きっと。
ippuさん、席を譲られたご経験は?
コメントありがとうございます。
確かに考えすぎですね。ハハハ・・
あの日、アストラムラインの後、JRに乗ったんです。
実は私、転職を機に携帯電話を持ちまして、
やっと、世間に追いついたと思ったら・・・
なんと、周りで触っているは、皆スマホばかりなんですよ。
スマホの普及率はそれほど高くないと聞いたのに・・。
なんたる疎外感。
携帯は出し辛い状況がそこにはありましたよ。
ハハハ・・やっぱ考えすぎですね。
ハイ、1度だけあります。
黒人青年に。
思いやりの心は万国共通ですね。