「アムールトラ・ジュナの思い出と毛皮作り」 小野 寛
《昨年7月2日 アムールトラジュナが死亡 死因は乳ガンで全身に転移》
同僚の谷重君から悲報第一報。最初は全く信じられず誤報を期待した。
私自身ボラになってジュナにゾッコン惚れ込んでいただけに「大ショック」
でした。
以後、園側から、重篤な状態と判断出来てから死亡するまでの期間が2~3
週間だったと報告受けました。
色白で小顔で展示動物160種余りの中で最も気に入っており、再会時愛想
してくれたときの嬉しさはひとしおでした。
トラ舎の前で大好きなトラの暮らしぶりやエピソードを入園者に伝えるのが
楽しみで1人満足しておりました。
ネコ科の並びではライオンは雄の双子出産、アムールヒョウはフランスから
お嫁入りし目出度く出産の朗報が聞かれる中 雄のバイコフは淋しそうで
ジュナ生存中は考えられない低音で吠えるようになり、いとしさもひとしおです。
ジュナは名古屋市の東山動物園で、一腹三頭で誕生しましたが、母親が育児を
放棄したため、獣医さんにミルクを貰って育ち、人口保育のためか、とても人なれし、
人間大好きなトラで、人気者でした。
札幌の円山動物園に居るジュナの兄「タツオくん」に面会しましたが、
帯広の動物園にも(冬季閉園)いずれ出掛けたく思います。
ジュナに感謝と冥福をお祈り致します。
ジュナ死後、個体は冷凍で頭骨、毛皮等処分方法が決まっていないと情報を
得ました。非公式に園側と毛皮作成依頼の交渉に入りましたが最初はなかなか
色よい返事が貰えず意気消沈していました。
私の独断でボラ仲間で作業手伝い可能ならと提示していたところ10/25メールで
朗報ありました。獣医、飼育技師指導の下で作業認可されました。
日程調整の結果、11/15(土)念願のしかし不安な作業決定。
第一日目は30㎝四角、4枚の肉片の皮下組織をこさぎ取り、ミヨウバン液に漬け込み、
一週間経ってから次の作業に移ることが判明。
11/15(土)10:00動物病院解剖室に木村、山口、清水、谷重、玖島、種、秋山、
中島親子の10名の協力者参集し、長靴、エプロン、マスク、ゴム手袋着用して
作業開始した。(雄姿は添付写真)
前処理されたトラの毛皮を手術用ナイフでこさぎ取る慣れない作業に挑戦した。
南獣医、畑瀬飼育技師の懇切な指導を受けながら午後はミョウバン液と水溶液に漬けて
終了しました。
その後11/27,11/28,11/29,11/30,12/1,12/2ホール、ボラ室で毛皮の軟度乾燥
もみ解し作業他繰り返し作業しました。
もみ解し作業は中西さん、種さんを中心に多くの女性の助勢も頂きました。
延べ7日間、 36工数を要しました。
作業の誘いに快諾していただいた仲間には、この紙面を借りて厚くお礼申し上げます。
今春からジュナの遺影パネルと共に形見の四枚の毛皮を専用台で展示させて頂き、
来園者にバージョンアップしたガイドすることをお約束いたします。
《昨年7月2日 アムールトラジュナが死亡 死因は乳ガンで全身に転移》
同僚の谷重君から悲報第一報。最初は全く信じられず誤報を期待した。
私自身ボラになってジュナにゾッコン惚れ込んでいただけに「大ショック」
でした。
以後、園側から、重篤な状態と判断出来てから死亡するまでの期間が2~3
週間だったと報告受けました。
色白で小顔で展示動物160種余りの中で最も気に入っており、再会時愛想
してくれたときの嬉しさはひとしおでした。
トラ舎の前で大好きなトラの暮らしぶりやエピソードを入園者に伝えるのが
楽しみで1人満足しておりました。
ネコ科の並びではライオンは雄の双子出産、アムールヒョウはフランスから
お嫁入りし目出度く出産の朗報が聞かれる中 雄のバイコフは淋しそうで
ジュナ生存中は考えられない低音で吠えるようになり、いとしさもひとしおです。
ジュナは名古屋市の東山動物園で、一腹三頭で誕生しましたが、母親が育児を
放棄したため、獣医さんにミルクを貰って育ち、人口保育のためか、とても人なれし、
人間大好きなトラで、人気者でした。
札幌の円山動物園に居るジュナの兄「タツオくん」に面会しましたが、
帯広の動物園にも(冬季閉園)いずれ出掛けたく思います。
ジュナに感謝と冥福をお祈り致します。
ジュナ死後、個体は冷凍で頭骨、毛皮等処分方法が決まっていないと情報を
得ました。非公式に園側と毛皮作成依頼の交渉に入りましたが最初はなかなか
色よい返事が貰えず意気消沈していました。
私の独断でボラ仲間で作業手伝い可能ならと提示していたところ10/25メールで
朗報ありました。獣医、飼育技師指導の下で作業認可されました。
日程調整の結果、11/15(土)念願のしかし不安な作業決定。
第一日目は30㎝四角、4枚の肉片の皮下組織をこさぎ取り、ミヨウバン液に漬け込み、
一週間経ってから次の作業に移ることが判明。
11/15(土)10:00動物病院解剖室に木村、山口、清水、谷重、玖島、種、秋山、
中島親子の10名の協力者参集し、長靴、エプロン、マスク、ゴム手袋着用して
作業開始した。(雄姿は添付写真)
前処理されたトラの毛皮を手術用ナイフでこさぎ取る慣れない作業に挑戦した。
南獣医、畑瀬飼育技師の懇切な指導を受けながら午後はミョウバン液と水溶液に漬けて
終了しました。
その後11/27,11/28,11/29,11/30,12/1,12/2ホール、ボラ室で毛皮の軟度乾燥
もみ解し作業他繰り返し作業しました。
もみ解し作業は中西さん、種さんを中心に多くの女性の助勢も頂きました。
延べ7日間、 36工数を要しました。
作業の誘いに快諾していただいた仲間には、この紙面を借りて厚くお礼申し上げます。
今春からジュナの遺影パネルと共に形見の四枚の毛皮を専用台で展示させて頂き、
来園者にバージョンアップしたガイドすることをお約束いたします。
小野さんのジュナちゃんへの思い入れの大きさを感じます。
この文章は次の「ずうぼらだより」へ載るのですか?
宮本編集長も喜びますね。
だれも、自分の担当動物にはそれなりに愛着を感じているとは思います。
私もダチョウのキョウちゃんが長崎へお婿入りして、さびしくないと言えばうそになります。
でも、キョウちゃんは長崎でべっぴんさんのお嫁さんとうまくやっているようです。
Asa Zooで男やもめをとおすより良かったと思います。
キョウちゃんジュニアの誕生も楽しみですしね。
それに比べ、ジュナちゃんは天国へ行ってしまったわけで、小野さんのショックも納得いきます。
あれから、4ヶ月、不可能かと思われていた毛皮も
小野さんの熱意で完成しました。
毛皮のように、小野さんのジュナちゃんガイドも不滅ですね。