…という、"Competitor Running"誌の記事です。
(4)は吾輩も味わったことはありません。是非とも味わいたいと願いますが…
(6)は日本では入手が難しそうです。硬いので不人気なんだとか。どうしても!ならば、オージービーフで探してみましょう。
(8)はサブウェイに行けばあります。
(9)は日本人の得意分野ですね。特に納豆。
ランナーに適したタンパク質源ベスト11
by Matt Fitzgerald, Feb. 20, 2014
タンパク質はランナーの食事においてとても重要である。極言すれば、筋肉はタンパク質で出来ている。また、トレーニング後の筋肉の早急な回復/筋肉のトレーニングへの必要十分な適応を目論むには、食事を通じてタンパク質を摂取する必要がある。
天然の食品については、そのタンパク質の「質」も様々である。ベストといえるタンパク質源には、
・アミノ酸組成のバランスがとれている
・タンパク質含有率が高い
・タンパク質以外の栄養成分も多く含まれている
・脂肪の組成が健康に良いものである
等が求められる。以下に、ランナーに推奨出来るタンパク質源を11種示す。
(1)ビンナガマグロ
タンパク質量/カロリーでは、ビンナガマグロが最も高い。ビンナガマグロの水煮缶詰(訳者注:「ホワイト」と缶に書かれているものです。ちなみに「ライト」はキハダマグロだとか。出典:五訂食品成分表)のタンパク質量/カロリーは0.189/kcalである。また、ビンナガマグロはビタミンB12の優れた供給源でもある。ビタミンB12は細胞でのエネルギー産生に関与する重要なビタミンである。
(2)アーモンド
植物性食品は、動物性食品と比較するとタンパク質(特に良質のもの)含有量は少ない。しかし植物性食品に限定すると、アーモンドは優れたタンパク質源である。アーモンド(乾燥)100gにはタンパク質が18.6g含まれている。また、アーモンドはビタミンE/食物繊維/不飽和脂肪酸も多く含む。
(3)骨なし&皮無し鶏胸肉
鶏胸肉(皮無し)は脂肪含有量が少ないタンパク質源であり、100g当たりのタンパク質含有量が22.3gである一方、脂肪含有量は1.5gである。また、鶏胸肉は様々な料理に利用可能である。
(4)チョコレート味の脱脂粉乳
チョコレート味の脱脂粉乳は、トレーニング後の回復ドリンクに最適である。筋肉の修復に必要なタンパク質源であると同時に、筋グリコーゲンの再充填に必要な炭水化物/脱水状態を解消する水分の供給源ともなる。ある研究では、トレーニング後にチョコレート味の脱脂粉乳を摂ったアスリートは、同じくスポーツドリンクを摂ったアスリートより次のトレーニングでの成績が優れていると報告されている。
(5)鶏卵
長年、鶏卵はそのコレステロール含量の高さから汚名を着せられてきた。しかし現在では、鶏卵経由でコレステロールを継続して摂取しても、血中コレステロール濃度は上昇しないことが確認されている。更に、鶏卵(M玉=50g)には6~7gのタンパク質が含まれているし、その「消化率を考慮したアミノ酸スコア(Protein Digestibility Corrected Amino Acid Score、以下PDCAA)」は完璧とも言える1.0である。PDCAAはタンパク質源のアミノ酸バランスを評価する指標である。
(6)牧草を食べて育てられた牛肉(グラスフェッド・ビーフ)
牛肉がタンパク質に富むことは周知の事実である。しかしその脂肪含有量については、部位間で差がある。なので、牛肉を選ぶ際には、出来るだけ脂肪の少ない部位を選びたい。また、牧草を食べて育てられた牛肉(グラスフェッド)は同じく穀類を食べて育てられた牛肉(グレインフェッド)に比べ、脂肪が少ない。腰肉(ロイン)180gで比較すると、グレインフェッドはグラスフェッドより約92kcal少ない。
(7)低脂肪タイプのヨーグルト
ヨーグルトには2種の乳タンパク質(ホエイ/カゼイン)が含まれている。それらのPDCAAは共に最高の1.0である。また、乳タンパク質にはグライコマクロペプチド(Glycomacropeptide, GMP)と称されるタンパク分画成分が多く含まれている。このGMPは食欲を強力に抑制する。従って、低脂肪タイプの乳製品(低脂肪タイプのヨーグルトなど)は、他の食品より長時間に渡り食欲を満足させてくれる。さらに、ヨーグルトは優れたカルシウム源でもある。
(8)七面鳥の胸肉のロースト
タンパク質源という観点では、七面鳥の胸肉のローストを使ったサンドウィッチ(望ましくは全粒粉パン使用&マヨネーズ抜き)が昼食には最適である。七面鳥の胸肉のロースト90gには、高品質のタンパク質が24g含まれている。また、七面鳥の胸肉のローストはビタミンB6/ナイアシン(ビタミンB3)/セレンの優れた供給源でもある。
(9)大豆製品
大豆は植物性食品の中では、最も優れたタンパク質源の一つである。大豆のPDCAAは0.91とかなり高い。また、大豆は様々な食事に利用出来る。大豆を原料とする製品には豆腐/枝豆/豆乳・豆乳ヨーグルト/大豆バーガー/粉末大豆タンパク(ソイ・プロテイン)等がある。
(10)ホエイプロテインアイソレート
ホエイプロテインアイソレートは恐らく、タンパク質として完璧に近い。その生物学的値(PDCAAと並ぶ、タンパク質を評価する指標)は最も高く、食欲を抑制するタンパク質分画成分であるGMPも多く含まれている。ホエイプロテインアイソレートの摂取で、トレーニング後の回復促進/筋力の発揮/減量効果(これはGMPの作用による)が期待出来ることは、多くの研究結果を通じ確認されている。ホエイプロテインアイソレートは様々なプロテイン製品に利用されている。
(11)天然の鮭
天然物の鮭100gにはタンパク質が22.3g含まれているだけでなく、Ω-3脂肪酸にも富む。Ω-3脂肪酸は脳/心臓の健康に有効なだけでなく、抗炎症効果も有している。なお、養殖物の鮭に含まれるΩ-3脂肪酸の量は、天然物のそれに比べ少ない。食事を通じてΩ-3脂肪酸を適量摂取するには、天然物の鮭を少なくとも2回/週は摂る必要がある。
(4)は吾輩も味わったことはありません。是非とも味わいたいと願いますが…
(6)は日本では入手が難しそうです。硬いので不人気なんだとか。どうしても!ならば、オージービーフで探してみましょう。
(8)はサブウェイに行けばあります。
(9)は日本人の得意分野ですね。特に納豆。
ランナーに適したタンパク質源ベスト11
by Matt Fitzgerald, Feb. 20, 2014
タンパク質はランナーの食事においてとても重要である。極言すれば、筋肉はタンパク質で出来ている。また、トレーニング後の筋肉の早急な回復/筋肉のトレーニングへの必要十分な適応を目論むには、食事を通じてタンパク質を摂取する必要がある。
天然の食品については、そのタンパク質の「質」も様々である。ベストといえるタンパク質源には、
・アミノ酸組成のバランスがとれている
・タンパク質含有率が高い
・タンパク質以外の栄養成分も多く含まれている
・脂肪の組成が健康に良いものである
等が求められる。以下に、ランナーに推奨出来るタンパク質源を11種示す。
(1)ビンナガマグロ
タンパク質量/カロリーでは、ビンナガマグロが最も高い。ビンナガマグロの水煮缶詰(訳者注:「ホワイト」と缶に書かれているものです。ちなみに「ライト」はキハダマグロだとか。出典:五訂食品成分表)のタンパク質量/カロリーは0.189/kcalである。また、ビンナガマグロはビタミンB12の優れた供給源でもある。ビタミンB12は細胞でのエネルギー産生に関与する重要なビタミンである。
(2)アーモンド
植物性食品は、動物性食品と比較するとタンパク質(特に良質のもの)含有量は少ない。しかし植物性食品に限定すると、アーモンドは優れたタンパク質源である。アーモンド(乾燥)100gにはタンパク質が18.6g含まれている。また、アーモンドはビタミンE/食物繊維/不飽和脂肪酸も多く含む。
(3)骨なし&皮無し鶏胸肉
鶏胸肉(皮無し)は脂肪含有量が少ないタンパク質源であり、100g当たりのタンパク質含有量が22.3gである一方、脂肪含有量は1.5gである。また、鶏胸肉は様々な料理に利用可能である。
(4)チョコレート味の脱脂粉乳
チョコレート味の脱脂粉乳は、トレーニング後の回復ドリンクに最適である。筋肉の修復に必要なタンパク質源であると同時に、筋グリコーゲンの再充填に必要な炭水化物/脱水状態を解消する水分の供給源ともなる。ある研究では、トレーニング後にチョコレート味の脱脂粉乳を摂ったアスリートは、同じくスポーツドリンクを摂ったアスリートより次のトレーニングでの成績が優れていると報告されている。
(5)鶏卵
長年、鶏卵はそのコレステロール含量の高さから汚名を着せられてきた。しかし現在では、鶏卵経由でコレステロールを継続して摂取しても、血中コレステロール濃度は上昇しないことが確認されている。更に、鶏卵(M玉=50g)には6~7gのタンパク質が含まれているし、その「消化率を考慮したアミノ酸スコア(Protein Digestibility Corrected Amino Acid Score、以下PDCAA)」は完璧とも言える1.0である。PDCAAはタンパク質源のアミノ酸バランスを評価する指標である。
(6)牧草を食べて育てられた牛肉(グラスフェッド・ビーフ)
牛肉がタンパク質に富むことは周知の事実である。しかしその脂肪含有量については、部位間で差がある。なので、牛肉を選ぶ際には、出来るだけ脂肪の少ない部位を選びたい。また、牧草を食べて育てられた牛肉(グラスフェッド)は同じく穀類を食べて育てられた牛肉(グレインフェッド)に比べ、脂肪が少ない。腰肉(ロイン)180gで比較すると、グレインフェッドはグラスフェッドより約92kcal少ない。
(7)低脂肪タイプのヨーグルト
ヨーグルトには2種の乳タンパク質(ホエイ/カゼイン)が含まれている。それらのPDCAAは共に最高の1.0である。また、乳タンパク質にはグライコマクロペプチド(Glycomacropeptide, GMP)と称されるタンパク分画成分が多く含まれている。このGMPは食欲を強力に抑制する。従って、低脂肪タイプの乳製品(低脂肪タイプのヨーグルトなど)は、他の食品より長時間に渡り食欲を満足させてくれる。さらに、ヨーグルトは優れたカルシウム源でもある。
(8)七面鳥の胸肉のロースト
タンパク質源という観点では、七面鳥の胸肉のローストを使ったサンドウィッチ(望ましくは全粒粉パン使用&マヨネーズ抜き)が昼食には最適である。七面鳥の胸肉のロースト90gには、高品質のタンパク質が24g含まれている。また、七面鳥の胸肉のローストはビタミンB6/ナイアシン(ビタミンB3)/セレンの優れた供給源でもある。
(9)大豆製品
大豆は植物性食品の中では、最も優れたタンパク質源の一つである。大豆のPDCAAは0.91とかなり高い。また、大豆は様々な食事に利用出来る。大豆を原料とする製品には豆腐/枝豆/豆乳・豆乳ヨーグルト/大豆バーガー/粉末大豆タンパク(ソイ・プロテイン)等がある。
(10)ホエイプロテインアイソレート
ホエイプロテインアイソレートは恐らく、タンパク質として完璧に近い。その生物学的値(PDCAAと並ぶ、タンパク質を評価する指標)は最も高く、食欲を抑制するタンパク質分画成分であるGMPも多く含まれている。ホエイプロテインアイソレートの摂取で、トレーニング後の回復促進/筋力の発揮/減量効果(これはGMPの作用による)が期待出来ることは、多くの研究結果を通じ確認されている。ホエイプロテインアイソレートは様々なプロテイン製品に利用されている。
(11)天然の鮭
天然物の鮭100gにはタンパク質が22.3g含まれているだけでなく、Ω-3脂肪酸にも富む。Ω-3脂肪酸は脳/心臓の健康に有効なだけでなく、抗炎症効果も有している。なお、養殖物の鮭に含まれるΩ-3脂肪酸の量は、天然物のそれに比べ少ない。食事を通じてΩ-3脂肪酸を適量摂取するには、天然物の鮭を少なくとも2回/週は摂る必要がある。
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