ぼく “かにっこ”

木で作られた“かにの椅子”のお話

第三十七話 山のおともだち

2009-11-19 | 日記
   ぼくのともだちは うさぎさん  

   ぼくも うさぎさんも 
   お山の木で できてるんだ 
   ほら 木の色って きれいでしょ 

   なかよく おはなし していたら・・・



   そぉ~っと だれかが 近づいて・・・

    すてきでしょ  って



   あっ   しろい うさぎさん 

   寒くなってきたからって 
   まるさんが ゆきいろに してくれたんだ 
 
   そう言いながら 得意気に 
   ぼくたちのそばに ならんだよ

   秋を わすれないでぇ~ 
     遠くで 声がする 


  
    ええっ  きいろい うさぎさん   
 
     秋が来て 
    いちょうのはっぱが きいろくなったから って

    まるさんが 塗ってくれたんだ  

    きいろい色を 塗りながら 

    秋が終って 
    冬になったら  雪がふるって 言ってたよ 

    みんなで おはなし していたら・・・

    こんどは わたしの出番だわぁ~  って
      かわいい こえが 



   わぁ~っ  あかい うさぎさん    

   冬がすぎて  春になれば 
   赤やピンク  
   お花が たくさん咲いて  花いっぱい
     あたたかくなるって 

   まるさんが 春いろにしてくれたの 

   いろんな色の うさぎさん
   ぼくもいっしょに 輪になって 

   みんなで バンザ~イ 



      ほ ~ ら  

    お花が咲いた みたいでしょ