
(FROM NTT X-store)おとぎ話の名人エドワード。未来を予見する魔女の話、巨人と旅した話、息子の生まれた日に釣り上げた巨大な魚の伝説…。彼の語る物語は、彼自身の人生の話。誰もが彼のロマンティックなおとぎ話、そして彼自身を愛していた。そう、一人息子のウィルをのぞいては。大人になりジャーナリストになったウィルは、年老いた今も空想話ばかりを語る父親を軽蔑していた。だがある日、ウィルのもとに患っていた父の容態が悪化したとの報せが。父の残された時間があと僅かだと知ったウィルは、父の語る空想話の中に隠された真実を探り始める…。
何ヶ月前にお借りしたんでしょ?相当眠らせて本日やっと観ました。勝手に名付けさせて頂きますとこれは「君読む」系ですね。語りで過去を振り返っていく系とでも言いましょうか。「君読む」も今回の「ビッグフィッシュ」も借り元は同じ方。ティムバートンのファンタジーワールドに素直に感動できるところがその方と価値観が似ているのかもしれません。
「父と子の物語」のはずですが僕は最後までしっかり側にいる夫婦間の愛情のほうが印象に残ります。池ではなくバスタブに身を沈めるシーン。死期が迫ってもそこには愛情あるパートナーがいる。どこまでが嘘でどれが本当だったのかはどうでもいいことだろうね。波乱万丈な人生とそれを看取る愛する人々。そんな風に死ねたらいいなぁなどと思ってしまいます。自分の葬式のときにお世話になった友人たちが少しでも懐かしんでくれればそれでいいよ。

