カタスミ

『できたてご飯を君に。』行成薫著

以前読んだ『本日のメニューは。』の続編です。
以下ネタバレあり。



















今回もほろりと涙できる良いお話ばかりでした。
とんかつ屋のおばちゃんと若いボクサーの話、
お店を開業する為にカレーを開発する若い夫妻の話、
亡き店主のラーメンの味を再現するべく奮闘する若い女性の話、
アレルギー持ちの人でも食べられるパンを作るパン屋の話、
合間にブルバ(ウーバーみたいなやつ)でバイトする女子大生の話、
全話、前作に出てくる登場人物となにかしら関わりがあって
前作読んでる方が楽しめるかと思います。

どれもそこそこ良いお話でしたが
ひとつちょっと引っかかってるのがブルバの話で
子供の誕生日会に頼んだ寿司が配達でぐちゃぐちゃになってしまって
怒られてしまうのですが、
いや…子供の誕生日会成功させたいなら
そんなギリギリに、しかもウーバーみたいなのに頼むの間違ってない?
確かに寿司をキレイな状態で持って行けなかったのは悪いかもだけど、
そういう大切な会なら事前に準備しておくとか、配達慣れしている寿司屋に頼むとか
これは頼んだ方もちょっとなぁ…という感じでした。
まぁ、なにかしら怒られるエピソードが欲しかったんだろうけど。
それ以外のお話は良かった。
ただ、これも多分時間が経ったら忘れちゃいそう系の本ではある。
その時はまた読めば二度美味しいと言う事ですかね^^;
星は4つです。
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