カタスミ

『マーダーハウス』五十嵐貴久著

一気読み大賞受賞作、とか
予想外の結末、とかに惹かれて読んでみました。
以下ネタバレあり。



















大学合格を機に格安のシェアハウスに引っ越してきた理佐。
住人ともなじめ、家賃の割にセレブな設備、
ちょっと立地が悪いけど、充実した日々。
しかし同じ住人が立て続けに死亡し、
部屋に誰かが入っている形跡も発見、
だんだんと不安が募っていく…

という感じのお話。

最初はちょっとパリピな女子大生の日々…という感じですが
少しずつ不穏な空気が流れ込み、
ラスト手前になると、次々と住人が殺され
ハラハラドキドキ…のはずが
最後は全員殺されちゃって犯人一人勝ちエンド。
いやぁ、この終わり方されたら
興醒めだよなぁ…と思いながら読んでたら
まさかのどんぴしゃでがっかりしました。

犯人はヨーコかなぁ…と思って読んでいたので
まぁ、正解だったのですが、
それにしても女一人で男を次々殺せますかね?
羽佐間さんとかどうやって木に吊したの!?

理佐の事を助ける為、高校の同級生の弘が
警察も救急も呼んで駆けつけてくれたのに
理佐も弘も殺されちゃって、
ヨーコがまた新しい住人呼ばなきゃ!って
感じで終わるのですが
呼んだ警察はどこに行ったの…?
あれだけ雑に人殺しておいて
警察にばれない訳ないと思うんだが…

ヨーコが失った家族を作り直す為
シェアハウスに自分好みの人を呼んでは
気に入らない事があるとすぐに殺す…を
繰り返しているようなんだが
同じシェアハウスから相当数の行方不明が
出てると思うので、何?警察ぼんくらなの?
そもそも、大会社の保養所を
勝手にシェアハウスにしちゃってるみたいで
いや、ばれるやろ!?流石に…
理佐なんて家に帰らなかったら
親が探しに来るだろうし…
弘も突然行方不明になる訳だから
ヨーコが逃げおおせる理由一つも無いんだが…

途中面白かっただけに、最後の雑さが本当に残念。
恐怖はまだ続く系の終わりが好きな人にはいいのかもだけど
自分はただただ安っぽく感じてしまった。
もったいないなぁ…がっくし。

星は3つ。
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