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カタスミ

『盤上の敵』北村薫著

死ぬまでに読まないと後悔するとか煽られたので
だったら読まないと…と思って読みましたが
別に後悔するほどでは無かった。以下ネタバレあり。
























連続殺人犯が家に立てこもり
妻が人質に取られた主人公が画策する話。
間に挟まれる、妻の過去の回想が割と
テンポを崩してしまってる感がありました。
まぁ、話の流れ的にはこの過去が非常に重要になってくるんだけど。

花屋のおじさんが新しく始めた趣味の狩猟に行く最中に
連続殺人犯に遭遇してしまい無残に殺されてしまう話から始まるのですが、
もう私はこのおじさんに心を鷲づかみされてしまった…
ひどい…章一郎が悪かったのなんて運だけじゃないか!!
何でや…何でそんなむごい殺され方せなあかんのんや…
章一郎は何でそこで雁を撃ちにとか言っちゃうの…
釣りって言っとけよ!銃とか人に見せちゃダメ!!
章一郎に狩猟を勧めた同級生だって自分を責めちゃうよ…
奥さんだって後悔してるじゃん…
ひどい…頼むぞ主人公、敵を取ってくれよ…
と、主人公はそっちのけで章一郎に肩入れしまくって読んでしまった…

途中妻が殺されている、とか言うから『ん??』ってなったけど、
主人公の妻は過去にひどいいじめにあっていたのだが、
そのいじめっ子が現在も絡んできた結果、妻が殺害してしまった、というのが真相であった。
妻殺されてたら話にならんよなぁ…(;´Д`)
その殺人を隠蔽する為に、立てこもり事件を利用する、という
主人公の計画が始まる…

いじめっ子も今回の連続殺人犯も
やってる事めちゃくちゃひどいのに割とあっけなく死んでしまい、
いや、もうちょっと苦しめや…と思ってしまった私は悪魔でしょうか…
章一郎は恐怖と苦痛の中で死んだんや!!
なのにあんな安らかに死ぬのとか無いわ!!

主人公の計画もなんかそんな上手いこと行く?
って感じの計画なんだけど
なんか上手いこといくんだよなぁ…w
妻に自分でガムテープ貼れとか言ってたけど
そんなん自分でテープとか貼れる…?(特に腕とか…)
後、いじめっ子の遺体を妻に見立てて持ち運んでたけど
服装とかはちゃんと合せてるのだろうか…とか余計な心配までしました^^;

話の全貌が明らかになって、計画を実行する辺りで面白くなってきたけど
それまでの妻の過去の回想が結構読むの面倒で
ぐずぐずと読んでしまったわ…
やっぱあそこでテンポ崩すよなぁ…辛気くさいし…
最後はもうちょっと先の話まで知りたかったかも。
湊かなえの『未来』と割と設定被ってるなぁ…という印象でした。
(未来の方が後に書かれてると思うけどw)
星は3つです。

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