カタスミ

『殺人鬼ー覚醒編』綾辻行人著

さて、あらすじ紹介の
『作者の仕掛けた空前絶後の罠が、惨劇の裏側で読者を待ち受ける』
という部分に惹かれて購入。
だがしかし、あまりにもグロい描写にげんなり…
わし、これ続編も一緒に買っちゃったよ…
以下ネタバレ有。















殺戮にいたる病の蒲生稔さんが紳士に思えるほどのグロさでした…
とりあえず、生きたまま人をバラバラにするのはやめて下さい…
死にかけの人に本人の内臓食わすのやめて下さい…
幼気な少年の顎を砕いて無残に殺すのはやめて下さい…
とにかく殺し方がどれもこれも残虐すぎて見てられない。
お昼ご飯食べながら読む私の身にもなって下さい。

で、肝心の作者の仕掛けたトリックに関しましては
ん~…いやぁ…
なくね!?!?!?
やたらと登場人物の兄弟の名前が出てくるのと
名前が似通っているので
双子が関わってくるのは予想してましたが
グロ描写を見たくなくて、結構適当に読んでおり
服装やらの設定の小さな違いは全然気づきませんでした。
(グロ描写はそれも狙いなのかもしれません。)

最初は女性陣の名字が名前っぽいので
実は女性と思わせといて男で、=犯人かな?
とか思いましたが、体格の違いで途中でその説は捨てました。

その次は登場人物の誰かが双子で
すでに先に殺してある自分の兄弟とすり替わり素知らぬ顔で一緒に行動してる、とか思いましたが
どうも殺人鬼は別にいるっぽい描写なので、それもないかな~?と断念。

2人生き残る、とあったので、最初は茜と麻宮少年が助かるのかと思いましたが
死ぬ人数が書いてなかったので、これはもしや誰か1人と犯人が残るのか?
とも思いましたが、由美子の姉、由起子が出てきた辺りで、あ、なるほどこの二人が残るのかと気付く。

しかし、最後の方まで犯人は一人だと思っていたので
大八木兄さんが出てきた辺りで????となりました。
え?大八木兄さんが殺したのって洲藤兄で…
でも最初の犠牲者は大八木弟で…????
で、読み進めていったら、何?犯人二人いるの?
しかも山の両方で全く同じ事が起こってて
殺人鬼の魂が乗り移って、大八木兄さんも殺人鬼化したとかなんとか…

えええ~(;´Д`)
ちょっとそれってご都合主義ではないですか?
タマシイガノリウツルッテナニソレ…
それにさぁ、いくら双子だからって、ユッコちゃんって
同じメンバー内で同じニックネーム使わないでしょ?
姉が由起子で妹が由美子なら、ユキちゃん、ユミちゃんとかさぁ…
大分無理がある気がするんですが…

やはり一番納得いかないのは麻宮兄弟の殺され方だよなぁ。
かわいそうすぎてみてられないよ…(ノД`)・゜・。
いや、ほんと、これ読んでから殺戮にいたる病読んだら
稔ちゃんマジ天使だったわ…

前後編かと思って逆襲編も買ってしまったのですが
一応一冊で完結していたので、すごい後悔しています。
ちらっと見た情報によると、さらにグロイとか。やめてよぉ…

十角館とかanotherは面白かったんだけどね~。
今回のはグロすぎるのと、トリックが強引なので
マジで微妙でした…
グロは勘弁だわぁ~。星1つです。
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