と改めて実感できました(笑)
以下ネタバレあり。
面白かったです。
雪の山荘で殺人事件とかめっちゃ私好み。
しかし、実際の雪山ではないんだけど。
オーディションに受かった7人の若者が
演出家からとあるペンションに呼び出され
そこで4日間、『雪山で外界と閉ざされたペンション内で
起こる殺人事件に巻き込まれた人を演じる』事を命じられる。
実際は空は晴れ、いつでも外に出て行けるが、
外に出たり誰かと電話で繋がった地点で
今回の合格者から外れるという条件付き。
7人は始めは軽い気持ちで演じ始めるが、
1人、また1人とメンバーが消えていく事で
本当の殺人事件ではないのかという懸念が生じ
緊迫感が増していく。
といったお話です。
主人公は久我和幸という唯一他の劇団からオーディションに受かった人物で
実はその劇団の元村由梨江の美しさに惚れ込み、お近づきになる為
今回のオーディションを受けたと言う不純な動機の人物です。
彼の目線と、第三者目線、交互に視点が変わって話が進みます。
第三者目線は、いわゆる作者目線かと思いきや
最後の最後でなるほど!と思わせる展開でした。
登場人物が全部で9人なので
そこまで複雑にならず読みやすかったです。
麻倉雅美というオーディションに受からなかったが為に
絶望して自殺未遂を起こし半身不随になった女性というのが
何度も話題に上がるので、そりゃまぁ絡んでくるよねぇ…
というのはすぐ分かる事でしたが
第三者目線が彼女目線ってのは思わなかったです。
結局いろいろあって麻倉雅美が恨みを抱いた3人を殺す為に
計画した今回の招集でしたが、彼女に惚れていた本多によって
殺人事件も演技にすりかえられていたのでした。
これだけ練りに練った計画を考えられるなら
脚本家とかになればいいのになぁ…と思いました。
が、最後はそこまで描かれる事はなく、
もうちょっと先まで読みたかったかなぁ…
東野圭吾氏の作品は過去に4作ほど読んだのですが
もうほとんど覚えておらず、
過去に読んだ『ブルータスの心臓』と『11文字の殺人』は
もう1ミリも思い出せません^^;
いつもさらっと読めるけど心に全く引っかからないという印象なのですが、
今回のは面白かったし、多分内容は忘れないと思いますw
そう思うと、面白かったけど、後から全然思い出せないし
感想もあんまり思いつかない小説と
くっそつまらないけどめっちゃ印象に残ってるし
なんなら感想は文句で埋まりまくるがどれだけでも書ける小説と
どっちが正解なのか分かんなくなっちゃいますねw
インパクト全振りってのもまた正しい形なのかもなぁ…
まぁ、忘れたらまた初心で読む事が出来るのでそれはそれで良いのですがww
星は4つ。
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