カタスミ

『封神演義(下)』安能務訳

さて、長かった封神演義もいよいよ最終巻です。
今回は味方もざくざく死んでいく…
以下ネタバレあり。


























最終巻だけあって敵味方こぞって死人がざっくざく。
味方の死人第一号は黄天化だったのですが
思いのほかあっけなく死んだので、『え!?これで死ぬの!?』って思ってしまった…
まだ黄天祥の方が見せ場があったかな…
黄家は黄滾と天爵だけになってしまって可哀想だったなぁ…
竜吉公主夫妻はものすごい無駄死にで、なんで出てきたん…と思った。
かつての姜子牙の嫁馬氏まで封神してしまうのはびっくらこいた。

武王がめっちゃ偽善者でヘタレで全然次の王様って感じじゃなくて
紂王の非道を理由に殷を攻めて暴れまくりたい仙人達に担がれた感が半端なかった。
紂王が自害するときに妲己が本気で泣くのはちょっと良かったかな…
封神榜見てると、姫昌とか妲己とかは封神されてないっぽいんだけど(見落としてるかも)
封神される基準がいまいちよく分からんかったわ…
仙骨がないけど仙術使える人間なら姜子牙も当てはまるわけだし。
いや、全体的にはとても面白かったです。

安能版の封神演義はどうやら相当訳者によって改編されているようで
安能版では封神を免れた申公豹でしたが
実際は普通に封神されてしまってるらしい。
安能版では邪魔するけどあくまで正義感からであるのに対し
原作は相当悪役だそうで
どうも実際の話と安能版はいろいろ違いがあるようなので
また機会があれば原作に近い本も読んでみてもいいかもしれない。

もう何回読んだか分からんけど
難しい描写も多いので、何年か経ったらほぼ忘れるから(おい)
一冊で何度でも楽しめるとても良い本でありました。
星は4つです。
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