カタスミ

『カラスの親指』道尾 秀介著

ロザンの宇治原さんがお勧めしてたので読んでみましたw
以下ネタバレあり。


















連帯保証人になった男、知人に逃げられ自分が借金を背負う事になるが、
ヤミ金での借金の為返す所か膨らむばかり。
返せないなら取り立ての仕事をするように言われ、1人の女性を自殺に追い込んでしまう。
その自責の念からヤミ金業者を警察に売り解散させるが、
報復として家に火をつけられ一人娘を亡くしてしまう。
その日からヤミ金の報復におびえながら詐欺で生計を立てる事に。
そんな男の元にもう一人のしけた詐欺師が転がり込み、二人で詐欺をする事に。
更には偶然にも自殺に追い込んだ女性の娘たちと共同生活をする事になるが、
またもヤミ金から報復を受け、仕返しに全員で大芝居を打つ事になる。

みたいな内容です。
面白かったですが、一点だけちょっと引っかかるのが
やひろとまひろにお金を送っていたタケですが
このお金って詐欺で稼いだお金なんですかね?
責任感じてお金送るのは良いとして、
犯罪で手に入れたお金送るのは違うんじゃないの?と思いました。

ヤミ金への仕返しは大失敗に終わりますが、
全員が清々しく更生する事に成功。
しかしそこには裏があり、実は…みたいな大どんでん返しが。
そこからの展開は割と熱いです。
そこまで上手く行くかねぇ…?みたいな感じもありますが
うだつの上がらないあの人が実は…ってのが熱い。

ちょっと悲しい部分もありますが
どちらかというとスカッとする系のお話だと思います。
めっちゃのめり込んで読み進めるって感じではないけど。
映画もあるそうで、ちょっと見てみたい。
星は3.5です。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

最近の「小説感想」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事