カタスミ

『超短編!大どんでん返し』小学館文庫編集部編

いろんな作家さんが4Pで大どんでん返しを書く
超短編集。
以下ネタバレあり。




















これ読んで思ったけど
プロでも4Pで面白い物はなかなか書けないんだなぁと。
そもそも大どんでん返しってほどのものでもないし。
短いから話が頭に残らなくて
読み終わった後に見返したらほとんど話覚えてなかったわw

そんな中で一番面白かったのは
蘇部健一の『トカレフとスタンウェイとダルエスサラーム』かなぁ。
どんでん返しってほどでもないけど、いい話だった。
音楽人生終わったと思ったら始まってたって話で
ちょっとほろりときたわ。

どんでん返しとして納得できたのは
乾くるみ の『なんて素敵な握手会』と、
井上真偽の『或るおとぎばなし』かなぁ…?
後、『your name』と『尋問』と『花火の夜に』もまぁまぁ。
恩田陸の『トワイライト』は途中でオチが分かったけど
なるほどなぁ!とは思いました。

米澤穂信の『白木の箱』が全然意味が分からなくて
どの辺がどんでん返しなの…?
夫が飛行機事故で死んだのかと思ったら
ウィッチドクターに見てもらったからって所?
それともお土産を楽しみにしててって言ってた夫が
自分がお土産みたいになっちゃったって事?
それとも夫は死んでなくて
本当に小さくなって帰ってきたって事???
漠然とした表現過ぎて全然分からんのだが…
いろんな人の感想読んでみて
どうも最後のやつが正解っぽい気がする。
ウィッチドクターに診てもらうときに
『体が重くてね』って言ってたから
多分軽くしてもらって小さくなって白木の箱に入って
帰ってきたって事なのかな??
って分かりにくいわ!!
以前読んだ長編の作品も面白くなかったので
どうも自分は米澤穂信とは合わないなぁ…

まぁ、暇つぶしにはちょうど良い短編集ですが
大どんでん返しを期待すると肩すかしかも。
やっぱ小説はそこそこの分量がないと
面白くないなぁ…星は2つ。
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