3年前広島に落とされた原爆で家族や友を失い、
一人暮らしをする美津江(宮沢りえ)の前に、
突然亡くなったはずの父(原田芳雄)が現れる。
彼女は父に勤務先の図書館で会った青年(浅野忠信)の話をする。
以下ネタバレあり。
元々は舞台用のお話らしく、確かにほぼメイン2人しか出てこない。
しかし俳優さんがすばらしいので見ててなかなかに飽きない。
おとったん役の原田芳雄氏の存在感と演技、素晴らしかったです。
そして娘役の宮沢りえ、細っいなぁ!若いなぁ!
洋服とか、浴衣とかにうっすら体の線が出るのがエロかったです。
見た環境が悪かったのか、方言のせいか
時々セリフが聞き取れなかったのが難点。
父親の幽霊…?と思いきや
娘が恋をした事により、恋心と罪悪感が分裂してしまったのではないかと
そして、恋心の方が父親の姿に形を変えて出てきてしまったのではないかと
一種の精神分裂の世界なのかな、と思って見てました。
娘が一番罪悪感を抱いている父親が恋を応援する事で
幸せになってもいいんじゃないか、と思えるように
自分の心に言い聞かせてるんじゃないかなぁ。
実際、自分だけ生き残ったりすると、罪悪感抱いてしまう事も多いみたいだし
特に原爆なんて悲惨な状況で身内を亡くしたりすると
生き残った方も立ち直るまでにものすごく時間がかかりそう。
3年では…まだ無理だわなぁ…
映画は淡々とおとったんと娘の会話で進んで行くのですが
私は娘の心の葛藤なんだと思って見てました。
おとったんが許しに来たのではなく
おとったんの姿を見る事で娘が自分で自分にかけた呪いを
解いたお話なんじゃないかなぁ…
この時代が一番困難な時代だったと思う。
毎日ご飯食べられて、安心して眠れて、朝日を拝めるのは
つくづく幸せな事なんだと思うわ。
この時代の人達が頑張ってくれて今があるのは本当に感謝です。
なんかちょっぴりきな臭い今日この頃ですが
この平和な日々が続いていくように願うばかりです。
あんまりしょーもない事でぶつくさ不満を言わないようにします^^;
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