カタスミ

『椿山課長の七日間』浅田次郎著

生き返りものです。
面白かった!
以下ネタバレあり。


























突然の病気で死んでしまった椿山課長が
仮の姿でこの世に舞い戻るお話。
その手の話好きなので、結構面白く読めました。
が、邪淫の罪!これはひどい…

天界で邪淫の罪を着せられた椿山さん、
そんなものは身に覚えがないと
冤罪を晴らすつもりでこの世に舞い戻ってきますが
結構長い間体の関係持ってた相手の事を
今の今まで思い出しもしなかった地点でひどいと思います…
相手の女性は気のないそぶりを見せながら
実は心の底から愛していたという結末に
椿山さん自分の罪を認めます。
この人と結婚してらぁ良かったのにね…

女見る目がないから、この世に戻ってきて
知る必要のない事いろいろ知っちゃうんだよなぁ。
せちがらい世の中だぜ…
それでも相手を許す気持ちでいられたのは素直に偉い。

一緒に戻ってきたやくざの親分は
なんで最後復讐を遂げちゃったのかね?
別にわざわざ殺す必要もなかったろうに。

最後になるにつれ、椿山さんの存在はどんどん薄くなり
てんやわんやでガチャガチャまとまりなく終わってしまったのが
ちょっと残念かなぁ…
最後なんでヤクザの親分殺した犯人に焦点あてたの…

約束守れないとこわいことになる、って
実はしょーもない事なんじゃないのかと思ってたら
普通に地獄に行く事でした。
秘密をばらした少年の代わりに
おじいちゃんが地獄に落ちるのはちょっと納得できなかった。
口頭で身代りになるとかありなんか~い!
天界のルール、ガバガバやないか…
椿山さんも、自分の父親なんだから
もうちょっと止めるなり抗うなりして欲しかったわ…

でもまぁ、結構面白く読めました!
星は4つです。
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