カタスミ

『純平、考え直せ』奥田英朗著

鉄砲玉を命じられた若きヤクザの話。
その日限りの女にその事を話したら
ネット上で拡散されてしまう。
以下ネタバレあり。













う~ん、ネットがもうちょっと絡んでくるのかと思ったけど
ネットはネットだけでやいやい盛り上がり、
純平は最初っから全く考え直す気などなく、
交わる事なく話が終わってしまったのがなんだかなぁ…と言う感じでした。
例えばネットの掲示板で盛り上がってる中に
純平のリアル知り合いが(特にカオリとか北島あたり)
純平を止める為にコメントしていた、とかあればよかったのになぁ。
いろいろな人と出会うのに、どれも大した関りではなく、
純平が思い直すような素振りも全くなく、
結局純平は自分に従順だった、という事であったのが残念。
最初の占い師の話とかも全然無かった事になってたし、
ゴローちゃんとかなんで出てきたん?って感じだし、
ただただ残りの3日間にあった出来事が書かれていただけで
大した物語はないんだよなぁ…
やるって決めてんのに決行日前日に薬に走るのも意味不明だし。
お話も薬に逃げてる感じで、しっくりこなかった。
やるにしてもやらないにしても、最後の所は
非現実的ではなく、もっと現実に即して書いてほしかった。
読めない事は無いし、途中で飽きるとかはないから普通にスラスラ読めるけど
もっとドラマチックな何かがあると期待していただけに
肩すかしをくらってしまった。
星は3つ。
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