カタスミ

『22年目の告白-私が殺人犯ですー』浜口倫太郎著

映画の予告見て、ちょっと気になってたので購入。
原作本だと思って買ったんですが
映画の方を元にして書いた小説だったみたいですね。
ちょっとそういう事ははっきり書いといて下さいよぉ。
以下、大いにネタバレあります。




























解決せぬまま時効を迎えた連続殺人事件の犯人が
22年後突如その事件を詳細に書いた小説を発表する、と言う話。

とにかく前半は非常につまらなくて苦痛でした。
というか、本を出版する会社の担当編集の女がクソすぎて不快。
遺族に了解も得ずに勝手に本を出すし
出した後に起こりうる事態が全然予想できていないし
殺人犯が美形というだけで半分惚れ気味だし
まぁ不快。この人めっちゃ不快。

本の虫だったくせに、想像力皆無なのですかね。
周りからどういう目で見られるかも分からんのか。
無類の美形好きという余計な設定のせいで
殺人犯の文章を褒めても、でもブサメンだったら
そこまで評価しないでしょ?とか思ってしまう。
世間も世間で美形だというだけでファンがめっちゃいたりして
いやいや、さすがに5人も殺した犯人に
キャーキャー言うやつそんなたくさんいないでしょと思った。
だいたい前半は殺人犯が美形で妖艶で…みたいな事ばっかりで
イケメン無罪みたいな流れでほんと違和感。
とにかく担当編集がお花畑でうっとうしい。
この本を出した後に、いつか人を感動させる小説を出したい☆
みたいな夢抱いてるけど、殺人犯の本を出したような出版社の本なんて
私なら読まないし、書き手だって頼みたくない人多いと思う。
出す本にケチがつくと思うんだけど。
自分の知り合いが被害者の家族だと知ってもショックは受けるけど
最終的にはイケメン無罪。殺されかけてもイケメン無罪。なんやねんこいつ。

まぁ、映画の予告見た時から
絶対殺人犯は実は犯人ではなくて、犯人おびき出すためにやってるんやで!!
と思っていたので、殺人犯の方にはそんなにイライラはなかった。
予告見ただけだと刑事が実は犯人だったりして~?なんて思ってましたが
小説中ほどまで読み進めたらだいたい真犯人と、殺人犯を語る彼の正体は分かりました。
その辺になってくるとようやく物語も面白くなってきます。
刑事と殺人犯は敵対している、と勝手に思いこんでいたので
この二人が実は協力し合っていたという事が分かった時は
ちょっと『お!?』と思いましたw
二人が協力関係ってよくよく考えれば分かる事なんですが、分からんかったw
道理で刑事が殺人犯の身辺警護する訳だわww

最後の方で真犯人が刺されたり首絞められたりしてましたが
あれは全然罪に問われないんですかね?
最後やたらきれいに収まってましたが、やはり私は
最初の担当編集への不快感が拭えずで
結果として殺人犯を捕まえる為の本となり
世間体保てたかもしれんけど、
お前それたまたまやからな!!という気持ちでいっぱい。

面白さとしては前半は星1、後半は星3.5かな…?
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