カタスミ

『白銀の墟 玄の月 三』小野不由美著

前回の続きです。
以下ネタバレあり。




















前半2巻は地に落ちていく感じでしたが
後半に入ると上がっていく感じがしてわくわくします。
驍宗様死んでなかったの早々に明かされて良かったw
んもう、嫌な思わせぶりやめてよ~(;´Д`)

泰麒はたくましくなりましたなぁ…
何度か麒麟が慈悲の生き物で、冷徹な感情を持つ事に違和がある
描写があったように思うのだが、景麒見てたら
そこまで慈悲の生き物でも無いような気がして
その辺はあんまりピンとこなかった(笑)
抜け目なく冷徹な泰麒は珍しいのかもしれない。
今回魔性の子時代の話に少し触れていたから
やはりあの体験が泰麒に結構な影響を与えてるのかもなぁ。
確かに親兄弟までひどい死に方してるからなぁ…犠牲が多すぎる…
先生の事思い出してくれてちょっと嬉しい。
でもまさか先生も帰るべき場所の方がひどい事になってるなんて
夢にも思わないだろうなぁ…

正頼を助けに行動する泰麒だが、血に弱いのに
自ら人を殺めに行くなど、体張ってるよなぁ…
しかしあの優しいじいやの正頼がひどい目にあわされてて悲しい。
驍宗様が戻るまでどうか死なないでほしいなぁ…
阿選の目をごまかす為とはいえ、意思の力で平伏しちゃうのはすごいなぁ。
やれば出来るのか、それだけえぐい経験しちゃってきたからなのか…
黒麒だけは特別、とかあるのかねぇ…

李斎の方は一歩ずつ確実に驍宗様の元へ近づいており
仲間も増え、かつての仲間も見つかり、
どんどんと活気づいてきて見てて嬉しい楽しい。
驍宗様はやっぱりあの食料を川に流す親子の所にいた人でしたね。
あんな穴蔵に6年も閉じ込められて一人きりって自分だったら耐えられんわ。
しかしそれでも希望を失わず祭事まで行ってなんて立派な…
もっと悲惨な感じも想像していただけに、意外にお元気そうで何よりw
私は十二国記の中で実は1番好きなのが驍宗様かもしれない…

穴蔵に一人きり…と言うことは、裏を返せば誰も近づけない訳で、
敵も一切近づけないと言うことで、そう言う意味では良かったのか?
この状況が失道に繋がらなくて良かったわ。
実は阿選と驍宗は手を組んでいるとか…?などと思ってもみましたが
今回を見る限りではまったくなさそうですね^^;
阿選は琅燦にそそのかされたっぽいし、
琅燦は驍宗推しなのになぜか阿選を焚き付けてるし、
まだ何か裏があるのかしら…
耶利の主は琅燦かと思っていたのだが、なんかそんな感じでも無いし、
他にもキーパーソンがいるのかねぇ…?

最後恵棟が阿選からこっちに鞍替えしそうな感じでしたが、
あれ実は演技でした~、とかもありうるから
泰麒が手の内明かしたのは少々軽率な気もした。
まぁ、それだけ恵棟を信用してるって事ですね。
正頼に言われて宮殿を旅立った項梁の足取りも気になるし、
驍宗様に危険が及んでいるし、いやぁ、早く続きが読みたいw

前半2巻はまとめて感想書きましたが
後半は1冊の感想が長くなりすぎるので分割しますw
最後の1冊楽しみだ~!
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