やっと電話が普及してきたか否かという頃
ひとつの誘拐事件が起こる。
以下ネタバレあり。
めちゃくちゃ長かった…
全835Pという大長編でした。
しかし誘拐が起こるのは300P過ぎた頃なので
それまで結構長く感じます。
北海道の礼文島で窃盗を働いて逃げた
宇野寛治という男と
東京で起こった2つの事件との関わりを
警察が地道に捜査していく話。
最初の300Pは資産家の老人が殺される事件に
宇野寛治が関わっているのではないかという
疑いが出てきて若手刑事の落合昌夫が
目撃された北国訛りの男として宇野寛治に目を付け
足取りを追っていくお話だった。
この辺は結構だらだらと続く印象。
その後、資産家殺人事件の調査最中に豆腐屋の6歳の息子が誘拐される。
昌夫は宇野がこの事件にも関わっているのではないかと
事件を追いかけていく。
電話で身代金の受け渡し場所が指定され
そこに警察が潜伏して犯人を捕まえるはずが
いろいろと警察の落ち度があり犯人を取り逃がしてしまう。
この辺からだんだんと面白くなってきました。
宇野がどこまで事件に関わっているのか
最後の方まで明かされませんが
子供は多分最初の方で死んでるだろうなぁ…という感じでした。
声が一切聞けず、預かっている証拠が靴って所がねぇ…
宇野の生い立ちも結構気の毒なのだが
どこかで間違わなければもっとまっとうに生きられただろうに。
全てが脳障害のせいにされてしまうのかなぁ…
昌夫が所属する警視庁の五係ですが、
最初に所属するメンバーの紹介があったので
それぞれもっと活躍するのかと思ったら
経理専門と勘はピカイチの人が全然出てこなくて
特に勘はピカイチの人は何かしら助言でもあるのかと思ってたので
なんかちょっと肩すかしでした。
これってシリーズ化とかするのかな?
だったら今後のシリーズで活躍するかも…?
この時代がどう言う時代背景かは
自分はもっと後の世代なので正確な所は分からないが
とにかく殺伐とした感じだったのかなぁ…?
その時代の光と闇の闇部分に焦点を当てたような話でした。
警察も暴力を厭わないし、左翼はめちゃくちゃ警察を妨害するし(今もかw)
その日暮らしの労働者はいっぱいいるし、在日朝鮮人の苦悩なんかも描かれていて
当時の雰囲気を感じる事ができました。
マスコミは当時からマスゴミだったんだわなぁ…
しかしめっちゃうっとうしい新聞記者松井が
最後昌夫にくらいついて東北までついていったのは
根性あるなぁと見直しましたw
長かったけど全体的にはとても面白かった。
最初の事件をもうちょっと短めにまとめられたら
もっとテンポ良く読めたかもしれない。
これはいつか映画化しそうだなぁ…と思いつつ
星は4つです。
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