カタスミ

『Xの悲劇』エラリー・クイーン著

有栖川有栖がエラリー・クイーン絶賛していたので興味持ちました。
今回はよく耳にするYの悲劇を読もうと思ったのですが
順番からしてXが先だったのでこちらを購入。
以下ネタバレあり。




















まぁ、絶賛されるほどではなかった^^;
当時はエラリー・クイーンではなく、
バーナビー・ロスとういう名義で
このシリーズを書いていたみたいですね。

耳が聞こえない老いた俳優、ドルリー・レーンを探偵役とし、
電車で起こった怪奇な殺人事件からはじまる連続殺人の
犯人を突き止めるお話。

レーンは読唇術に長けていて、
普段の会話は全くと言っていいほど支障がないのですが、
であれば耳が聞こえない設定って必要なのか…?とか思ったり。
俳優という職業を生かして、他人に成りすますのは面白かった。

元々別の事件での助言がとても的確だったので
今回の事件も助言を求めにやってきた
刑事サムと地方検事のブルーノだったが
なかなか犯人を教えてもらえず、
レーンに対して懐疑的な態度をとるようになる。
レーンも思わせぶりなことやってないで
さっさと全部ぶちまけりゃぁいいのに、
まぁそんなことしたら話が終わっちゃうもんね。

最初の章で終わるのかと思っていたら(短編かと思った)
そのあと随分と引っ張るので、ちょっと驚きました。
最初に死んだロングストリートは嫌な男だったので別に何とも思わなかったが
ドゥイットはちょっとかわいそうだったなぁ。
レーンの目の前で犯行に及ばれたので
ちょっと隙見せすぎじゃないですかレーンさんよぉ…

結局は2番目に死んだチャールズ・ウッドが別の死体で
本人は生きていた、というのが真相だったのですが、
そんな都合よく死体の顔がつぶされますかねぇ…
昔の恨みを晴らすため、何年も計画を練っていたみたいですね。
チャールズ・ウッドやエドワード・トンプソンなどの
複数の人物として日々を過ごしていたようですが
そんなうまい事行くのかなぁ~?というのが正直な所。
ちょっとご都合主義な感じは否めない。。。

絶賛、とまではいきませんが、まぁ無難に読めるは読めました。
やっぱり昔の作品だから、割と無理があるのかもしれない。
続きはまたそのうち…という感じです^^;
星は3つ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

最近の「小説感想」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事