カタスミ

『我が家のヒミツ』奥田英朗著

さてさて、シリーズ最終本です。
以下ネタバレあり。
















■虫歯とピアニスト
主人公が受け付けで働いている歯医者に
まさかの憧れのピアニストがやってきて
ファンと知らせずに交流を図る話。
ピアニストが良い事言うんだよ。
旦那さんもいい人。
コミカルで面白い。

■正雄の秋
出世争いに負けた正雄が営業部を去る話。
仕事一本やりの人はこういう時気の毒だなぁと思うけど
それだけ打ち込める仕事に今までつけていたのは幸せだよなぁ。
1人を出世させたからって、別に仕事ができない訳じゃないんだし、
部署まで異動させなくてもいいんじゃないかと思うけど。
こちらも奥さんがいい人なのだ。

■アンナの十二月
実の父親が別にいるアンナが
意を決して本当の父親に会ってみたら、
イケメンの金持ち芸能人だったが為に有頂天になる話。
アンナがいろいろ腹立つんだがw
でもこれはちゃんと説明しない母親も悪いと思う。
アンナより友達がしっかりしていて良かったねって話。

■手紙に乗せて
母親が急死して、取り残された父親が憔悴していくのを
心配する息子の話。
まさかの息子の上司と父親が文通して回復するのは
ちょっと予想外だったけどw
ほろ切な話でした。

■妊婦と隣人
出産を控えて家にいる妊婦が
最近引っ越してきた隣人が怪しすぎて
めっちゃ気になってる話。
最終的に妄想かと思いきや
実は本当に犯罪者だったってのが。
私は張り込んでいる刑事かな?とも思ったんだけど。
あんまり好奇心旺盛もどうかと思うわw
巻き込まれなくて良かったね。

■妻と選挙
前作にも出てきた小説家一家のお話。
まさかの妻が市議選に立候補ってw
ロハスにはまって、マラソンにはまった奥さんが
最終的に市議になるとか予想できんわwww
最初しぶってた旦那も
自分の仕事に陰りが見え始めて
妻が表舞台で活躍する事を応援し始める。
ここの家族は一丸となるのがいいなぁと思う。
でも旦那は小説家、妻は市議って結構すげぇ家だよなぁ。


前作よりも家庭の事情が割と重いかな、と言う感じだった。
個人的には2作目が一番好きかなぁ。
でもこちらもさくさく読めて面白かったです。
星は3.5。
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