6人の著者による自薦どんでん返し短篇集。
短編なので読みやすかったです。
以下ネタバレあり。
●再生 綾辻行人著
やっぱこの人残忍なグロ好きだよなぁ~。
今回もしょっぱなから首なし死体登場w
指やら足やら切っても生えてくる女の人の話で
最終的に脳の病気になってしまい
頭切って新しい頭を生やそうと意気揚々(?)としていたところ
切った頭の方から体が生えてしまったというお話。
もっとホラーちっくに書かれていましたが
頭から体生えてきた地点で
『そっちー!?』って言いながら目玉飛び出してる
昭和ギャグの図を思い浮かべてしまいましたw
いや、これギャグだろ、うん。
●書く機械 有栖川有栖著
お話の展開は面白かったけど
最後のどんでん返し…は弱い気がした。
実力が発揮しきれていない若手小説家に
発破かける為に命懸けで小説書かせる訳ですが
私だったら飲み屋で説教たらたらされた地点で
じゃ、辞めます。って言っちゃうwww
無理やり書かせてもいいもんは書けないと思うわ。
結局益子さんはただの超ドMだったて事でおK?(笑)
●アリバイ・ジ・アンビバレンス 西澤保彦著
殺人事件に関して二人がああでもないこうでもない
と会話だけで進行していくのが退屈でした。
委員長がホットパンツ姿になる必要性が全く感じられない!
なんかのシリーズのキャラクターなのかしら?
まぁ、短編だけで見ると必要のない設定だったなぁ…
●蝶番の問題 貫井徳郎著
この話が一番面白かったかなぁ…?
同じように二人が会話だけで進めて行く話なのですが
途中で手記が挟まれたりして飽きさせない流れ。
オチはまぁ…うん…って感じですがw
●カニバリズム小論 法月綸太郎著
一番どんでん返しが効いてる話だと思います。
が、小難しい話で場繋ぎしているので
それが割と苦痛でした。
主人公が己の知識公開しちゃう系の話は結構苦手です。
興味ないと読んでても頭に入ってこないのよね。
それがなければ面白かったんだけどね。惜しい。
●藤枝邸の完全なる密室 東川篤哉著
主人公が殺人犯、という訳で
密室作って自分の叔父を殺すお話。
が、この主人公の反応がいちいちうざい!
コメディ展開に持って行きたかったんだろうけど
こいつの大げさな反応で
推理する前にお前が犯人だって分かるわ!!という感じでした…
どんでん返しも弱かったなぁ…
実は娘が秘書で、叔父さんも死んでなくて
主人公の本性を暴くために一芝居うったくらいの展開があってもよかったなぁ。
という訳で、短編なのでサクサク読めて
時間つぶしに最適の一冊でした。
これを機にミステリ読みたくなってきたので
また何か物色しようかな。
今回は星3つで。
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